おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

真夏の安達太良山

2013-08-12 17:03:44 | トレッキング

 今日のお休みは、なんとか天気が持ちそうなので、いそいそと山歩きの準備をすると、トトを助手席に乗せて出発した。トトにとっては去年の11月以来の本格的な山登りになるのだが、12歳になり顔にも白いものが混じり始めたのを見ると、体力的に大丈夫かちょっと心配だ。とりあえず一度登った安達太良山で、現在の体力がどれだけあるか試してみたい。

 安達太良山に登るのにも、ルートはいくつかある。長いのやら短いのやら、急なのやら緩やかなのやら。中でも一番簡単に登れるのはロープウエイで山の上まで行き、そこから尾根伝いに安達太良まで行くコースだ。これだと小さなお子さんでも、ステテコにゾウリのオッサンでも歩ける。というわけで、当然のことながら、ロープウエイ乗り場のある駐車場は満杯なのだ。

 が、体力を使い果たすためにきた僕らは、ロープウエイの終点まで1時間かけて歩くことにする。あれだけいた人も、登山道を使って登る人はごくわずかなのか、登山道に入ると途端に誰もいなくなった。 

 12月に登った時には、雪で覆われていた五葉松平も、今日は青空が広がりうだるような熱気だ。前回は吹雪で見えなかったが、安達太良の最高点乳首山が遠くに見える。

 真っ黒けのトトは、太陽の光を吸収して、ほとんどホットドッグ状態だ。なんとかロープウエイの終点まで登ったところで、とりあえず休憩。木陰でクールダウンだ。

 子供たちから、「カッケー」と言われる。飼い主はそんなことは百も承知しているので、いちいち反応しない。さ、頂上目指して出発だ。

 あれが頂上の乳首山。性別及び年齢は不詳。ジジイだとかオッサンだとかの乳首の可能性もなきにしもあらずなのである。

 さて、ここまでかなりの人数がうろうろしていたが、ここからアベさん御一行は、牛の背を歩き、鉄山方面を目指す。ほとんどの人は頂上からロープウエイ乗り場に引き返すためUターンするので、鉄山方面に向かう人はパラパラだ。

 

 12月に牛の背を歩いた時は、完全なホワイトアウトに見舞われ、まったく下山ルートがわからず恐ろしい思いをしたので、今日はしっかりと分岐点を頭に叩き込んだ。吹雪でなくても、ガスが出たりしてもルートを見失うということもあるからだ。

 この分岐から矢筈森に下り、クロガネ小屋を経由するのだが、この分岐から左手には沼ノ平という火口がぽっかりと口を開け、辺りに硫黄の匂いが立ちこめている。あちこち山登りするトトは、硫黄の匂いに、昔の山登りのことでも思い出しているのだろう。

矢筈森を下山中、いい声で鳴く野鳥がいたので、目を皿のようにして探すと、ハイマツの梢でさえずるホオジロを発見。普段見慣れている野鳥とはいえ、山の上でばったりと出会うと、なぜだか知り合いにあったような気がして、なんとなく嬉しくなってしまうアベさんなのである。

 

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