おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

猫の歴史

2024-06-03 11:05:06 | 日記
 Yahoo!ニュースで、小中学生向けのニュース月刊誌「ジュニアエラ2024年4月号」(朝日新聞出版)に掲載された記事が紹介されていた。それは現在日本で飼われている猫の祖先は、一体いつ頃やって来たのだろうという話で、日本全国から飼われている猫72匹のDNAを集め、ゲノム解析を行なったというのである。子供向けのニュースかもしれないが、都知事選よりも僕はこういうニュースの方が気になるのだ。

 猫と一口に言っても、日本には野生のツシマヤマネコやイリオモテヤマネコがいる。数万年前ではトラやヒョウ、もっと古くはオオヤマネコなんかもいたというが、ペットとして飼われている猫は「イエネコ」という種類になり、別種だということだ。

 イエネコは元々、アフリカにいた野生の「リビアヤマネコ」が家畜化されたものらしい。その時期は1万年ぐらい前と考えられ、その後イエネコは世界の各地に広まり、それぞれの土地で特有の体の特徴を持つようになった。現在は大きく中東・アフリカの集団、ヨーロッパ・アメリカの集団、アジアの集団の三つに分けられている。

 書物による記録によれば、「古事記」や「日本書紀」には猫が出てこないが、平安時代に書かれた「源氏物語」や「枕草子」には登場する。そういえば、NHKの大河でやっている紫式部を描いた「光る君へ」でもペットとしての猫が登場している。記録としてはそのくらいの時代に猫はペットとして日本にやって来たことになるが、古墳や遺跡ではもっとずっと古い時代に痕跡がある。

 で、諸説あった猫の歴史だが、「ゲノム解析」を行なった結果、大体こんなことがわかった。
「日本のイエネコは、中国の集団から分かれて入ってきて、最初、九州・沖縄集団が渡来していたことがわかりました。九州以北では約900年前の平安時代にまとまった頭数が入ってきています。弥生時代や古墳時代に来ていたとしても数は限られ、現代のイエネコにつながる祖先とはいえないようです」

「その後、鎌倉時代になって関西・中部・関東などでも数が増え始め、江戸時代になると増え方が大きくなっていきました。東北北部や北海道へは、他の地域より遅れて広まっていったことが示されました。この結果は、書物などが示す従来の説に近いといえそうですね」

 なんだそうだ。これを見る限りペットとしての歴史は割と新しいと言える。犬の場合は、縄文時代の400にも上る遺跡から犬の骨が見つかっているというから、紀元前からの付き合いと言えるだろう。
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