おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

トップガンな野鳥たち

2024-06-06 10:36:29 | 福島
 梅雨前線も通り過ぎ、びっくりするような青空が広がった。空気中の埃も洗い流され、強烈な太陽光線が降り注ぐ。あんまり天気がいいので、首にはカメラをぶら下げ、テオを連れて散歩に出た。

 テレビをつけると、食料品の値上げだとか政治家の裏金問題だとか、進む少子化だとか暗いニュースばかりが目立つ。が、散歩で目にする光景は、モリモリと逞しく成長する緑に、騒々しいくらいの野鳥の声、時折爽やかな風が通り過ぎ、何ひとつ変わらない日常風景に気分は最高なのだ。



 と、突然バタバタと頭の上で激しく音がした。何ごとかと思ったら、すぐ頭上を大きな鳥が羽ばたいて行った。カラスよりふた回りくらい大きい。この辺で猛禽類と言えばノスリの姿をよく見かけるのだが、ピーという鳴き声がするからどうやらトンビらしい。

 1羽かと思ったトンビは、すぐに林の陰から飛んで来た数羽のトンビと追いかけっこを始めた。2羽、3羽と追いかけっこをする野鳥の数は増えて行き、ついには7羽にまでなった。



 縄張り争いをしているのだろうか。それとも求愛行動なのだろうか。同じような場所でグルグル飛び回っているのを見ていると、メスを巡ってオス同士が小競り合いをしているようにも見える。



 1羽が垂直上昇を始めると、すぐにそれを追尾するかのように他のトンビが追いかける。おお、なんだかトム・クルーズ主演の「トップガン マーベリック」みたいだぞ。

 ギュイーンと急上昇した後は、今度は急旋回して僕の方を目掛けて飛んで来る。こんなに間近で見る機会は滅多にないので興奮してしまうのだ。



 もっとも興奮しているのは僕くらいで、強烈な太陽光線で熱々になっているテオは、「早く日陰に移動しようぜ」とゼエゼエしているのであった。

コメント
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