昨日までの好天が嘘のように、いつ雨になってもおかしくないような曇り空が広がる。天気が良ければさくら湖をぐるっと周って滝桜まで走ろうと思っていたけれども、途中で雨に降られると嫌なので、近くの阿武隈川の土手を行ったり来たりした。20キロほど走りお昼には家路に着く。と、道端の低木に何羽かの野鳥が動き回っている。赤い色が見えたので、もしかしたらと思い足を止め目を凝らしてみると、それは間違いなくベニマシコだった。
毎年、年が明けた頃にメジロやベニマシコの姿を見かける。この季節だと桜の芽を食べに来るウソという野鳥もいるので、キョロキョロしながら散歩をしているが、なかなか目撃するチャンスは少ない。特にベニマシコは、今年はハズレ年だったのか、それらしき影は見たものの、はっきりと姿を見ることがなかった。それがカメラを持っていなかったとはいえ、手を伸ばせば捕まえられるような距離で見ることができたのは幸運だった。
野鳥に気をつける前には、身近に黄色い鳥や青い鳥、そして赤い鳥などがいるとは思ってもみなかったが、意外と多いのである。
ニュースでは猪苗代湖の白鳥が北帰行を始めたと言っていた。いよいよ生き物たちも春を感じているらしい。ベニマシコもそろそろ姿を消すのかな。