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今日もベネズエラに、米が「私刑」    文科系

2019年05月11日 20時34分11秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 本日夕刊にも、小さいがこんなニュースが載っている。

 ベネズエラからキューバに石油を運んだリベリアのタンカー2艘をアメリカが制裁対象に指定した、と。このことに関わって、米財務長官がこのような声明を出したとも伝えられた。
『キューバが石油と引き換えにベネズエラへの軍事援助を続けるなら、さらなる行動を取る』


 こんなベネズエラやキューバの行動は、国際法上何の問題もないはずのことだ。一方は世界一埋蔵量の石油を輸出するだけ。他方は、その代金として金の代わりに軍事支援をするのかも知れない。軍事支援も、集団安保的行動と考えれば、国際法上当然認められる権利である。これに、アメリカが制裁を加えるとすれば、どんな国際法が認めるものでもない、アメリカの独自制裁ということだろう。つまり、「私刑」。強国がこんな独自制裁を力に任せて行えば、国連規則、国連自身は一体どうなるのか。すると、国際平和もアメリカの意向次第になっていく。

 こんな世界は、ドイツや日本が国連を脱退して、世界を奈落の底に落とし込んだあの時代とどこが違うというのか? ただアメリカがその利己主義で、得手勝手に国連を利用するために入っているだけ。

 アメリカは他にもそもそも、その貿易赤字を作っている相手国が問題なのだ等とも言うが、これは国連が認める規則の下の自由主義貿易戦争で敗れた結果なのである。金融貿易収支は自由主義の恩恵を受けてほしいままにし、物貿易は保護主義って、そもそも勝手至極の理屈である。

 道理がへっこんで、強国の横暴が通される世の中、世界は、地獄が待っている。それが人類史の教訓である。そういうアメリカ暴力の時代へと世界が突入したということだろう。この先が、本当に怖い。北にも、イランにも、ベネズエラにも、」キューバにも、そして中ロにも、それぞれの人としてのプライドという物があるのは、何人といえども否定できない。アメリカが最も見えていないと言うよりも、根っから無視しているのが、そのことではないか。結果としてアメリカ自身も、イラク戦争、アフガン戦争のように、その多くの若者が無為のうちに死んでいくことになる。アメリカの民生に使われるべき国家財政が、相変わらず無意味な戦争に費やされることにもなっている。
 
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米にこそ国際的制裁を   文科系

2019年05月11日 12時24分40秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 アメリカは、国連の制止を振り切って嘘の理由をでっち上げたイラク戦争を行い、これに次ぐシリア内乱画策とともに、世界を難民問題で大混乱させた。
 アメリカは、そのイラク戦争で独立国家の元首フセインを殺し、リビアではカダフィをも殺した。今また、ベネズエラ・マドゥロ政権に対して、革命の輸出のような戦略をとっている。こんな結末などを観れば、北朝鮮やイランがハリネズミになるのも当然の権利とさえ言える。また、中ロがベネズエラに対して行っているように、これらの国に国連で認められた集団安保的な行動を取るのも、理のある所となる。
 アメリカは、国連秩序に反して保護貿易主義、ブロック経済を敢行しつつある。これが、世界の経済を混乱させ、昔で言えば戦争にさえ繋がりかねぬ行動だとは、二つの総力戦から人類が学んだ知恵のはずだ。
 アメリカは北、イランなど他の国には「国連決議違反」を責めながら、自らはイスラエル問題など国連規則をどれだけ踏みにじってきたことだろう。

 さて、世界中で最も国際的制裁が必要なのは、今やアメリカだ。国連、国際世論でそういうことをこそ議論すべき時だと言いたい。世界の平和のためにこそ今や緊急の課題である。アメリカが以上の諸行動を、有志国連合とかブロック経済形成とか、世界を分断するような政策をとりつつ行ってきたから、それに乗る各国の行為も、その力に任せた暴力的な国連分断策に乗るものだと言える。この分断策に乗る行為、国も、世界平和を乱すものである。


 以上のことはもはや、経済的損得の問題を超えて、人類の生存に関わるような課題になっている。ちなみに、アメリカの大言語学者にして、哲学者、世界政治論家チョムスキ-も早くから、そのように世界に訴えてきたところだ。彼が世界的ベストセラー「覇権か生存か・・・アメリカの世界戦略と人類の未来」を書いたのは、イラク戦争が始まった2003年のこと、その日本語訳の内容紹介をこのブログには多く書いてきた。集英社新書の訳本によって。
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米ニュース垂れ流し「外信」は辞めるべき   文科系

2019年05月11日 00時07分23秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 日本のマスコミもそろそろ、アメリカの対外ニュースを解説も交えずにそのまま載せるのは慎むべきではないだろうか。
①嘘の理由を叫んで、かつ国連の反対を押し切って、イラク戦争を開戦した国だ。日本のマスコミもこれに乗せられて大恥をかいたのではなかったか。

②シリア内乱を工作して中東を荒らし、難民問題で世界を悩ませて来た国でもある。シリア人権監視団とか、ホワイトヘルメットとかもいかがわしかった。

③イラク戦争とシリア内乱からイスラム国も育ち上がったと言える。テロとの戦い、イスラム国問題は言わば、アメリカのマッチポンプというか、憎しみの連鎖、悪循環的「育成」という側面があったはずだ。

④まして、エルサレム問題含めてイスラエルにあれだけ肩入れしてきた国だ。世界を憎しみの坩堝にして自国の兵器を売ろうとさえ見ようとすれば見えなくもない。

⑤また、北朝鮮やイランの今の強硬姿勢は、半分以上はアメリカの責任。リビアのカダフィ、イラクのフセインにアメリカが仕掛けたその末路を見れば、反米国が軍事強化に走って当然であり、こういう国を鎮めるためにはアメリカはさらに戦争ばかりしなければならなくなった。既に、国家赤字はGDPの4倍ほどと膨大になっているのだから、アフガン、イラク、シリアなどとうち続いていく戦争政策は国民にとっては不幸以外の何物でもない。

⑥また、石油があれだけあるベネズエラを中ロが支えようとするのも当然である。アメリカが、ベネズエラの世界一埋蔵量の石油をイラク、リビアと同様に独り占めしようとしていると見るのが普通だろうから。


 さて、こんな国のニュースをそのまま流すのでは、シリア、ベネズエラに対してではないが、アメリカの都合による革命の輸出を図るような行為とも言える。物貿易の保護主義回帰も含めた国連無視をこれだけ強行し始めたアメリカからは、もうそろそろ世界が距離を置くべき時だろう。今のアメリカは、国連規則を守ろうという外交の多国間主義を既に投げ捨てている。自分が国連に替わろうというような、暴力的利己主義国になってしまった。そんな国の外交・外国ニュースを流すのは、世界の諸問題の多国間主義解決の歴史、そういう平和を求める世界の声にも逆らうものだ。
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