地元さきがけ新聞がテレビ局と一緒になって募金受付を開始しました。その方々の名前と金額が載っています。初日だから83件122万円あまり、片隅4段に収まる大きさです。年賀状を欠かさない先輩の名前もありました。ご家族連名で真っ先に持参したのでしょう。
これを見て実は「しまったあ」という気持ちの方が私の中では勝(まさ)っていました。町内の名前を売る絶好の機会だったからです。確か1団体、町内会の名前がありました。実は総会の場で、そのことが話題にもなりました。5年前は1万8千円、共同募金会を通じて送ったと、先〃代の会長から発言がありました。今回も送り先は1本に絞りましょう、ということに落ち着きました。
この赤い羽根共同募金で有名な募金会は全国組織で、各支部から依頼の文書が来るのです。シロウト考えだと、その赤い羽根の分を回せばいいじゃないか、ということになります。しかし始めから使途は決まっているのでしょう。だから今回も「熊本」という名義が大事なのです。これ以外に使ってはならないという縛りです。
募金というか負担金というやつは、羽根の色違いや、市民憲章、防犯協会、社会福祉協議会、途中カットして最後に歳末たすけあいと、わが方では9つの団体に納めています。決算額の中で一番大きな数字です。ほかも似たり寄ったりなのでしょう。
国民は必ず何らかの団体に複数所属していて、その都度奉加帳が回ってきます。その前に国民として税金を納めているのですから、政府の方針に口を出す権利もあるというものです。私個人としては、上限を設けないで援助して欲しいと思います。
新聞に戻りますが、東日本の時は送別会前で、ほとんどの会合が自粛されました。それで浮いた積立金を、それぞれの団体が寄付したのですが、例えば8,000円会費の送別会を予定していたなら、100人の職員がいる学校では80万円を寄付することが出来ます。あの時は誰も異論を唱えませんでしたし、毎日載ってくる名簿を眺めながら、他人の財布をのぞき込むような心境で、「遅れてはならじ、皆続け!」的感覚でした。
あすの新聞には3倍以上に名前が並び、あさってはもっと増えるでしょう。早いほど目立つので、きょうもそういう意味でチャンスなのですが、じっと成り行きを見守るしかありません。
最終的に日本赤十字か中央共同募金会に寄付することになるでしょう。この文章が被災者の気分を害したなら、ごめんなさい。そういうつもりは毛頭ありませんので。