松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

「とと姉ちゃん」を斬る

2016-04-14 16:57:57 | 日記・エッセイ・コラム

 朝ドラに、何の恨みもあるものでは、ありませんが、ひとこと、いいですか。

 まず朝8時、あたくしはフジテレビを見ています。小倉氏が小道具を前に、面白いビデオやネットの話題を「ボードを使って、説明しますね」と言って、紙を剥がしながら顛末を説明します。時々UFOや超自然現象もあります。真顔で、これは本物に間違いない、なーんてコメントしています。あの時間、面白いかも知れないけど、全くためにならない話題。なんで、しょっぱなから、どうでもいい話題から始めるのだろうと、思っていました。

 何のことはない、朝ドラが終わるまで15分間、暇つぶしの時間なんですね。チャンネルをNHKに変えて、初めて納得がいきました。それで「とと姉ちゃん」を初めて見ました。なんでら主題歌が宇多田ヒカルで、誰かがすごく褒めていたのが気になっていました。さっそくNHK得意の昭和のアイテム、木造校舎が出てきました。ところどころ板張りの外壁がペンキが剥がれて、いかにも昔の風情が出ています。しかしちょっと待てよ、当時は手入れが行き届いて、雨漏りしそうな外壁は、塗りなおして綺麗だったのではないか。いつも騙されます。

 昭和のラジオとか蓄音機に教科書。当時はピッカピカだったんじゃ、ないの。このトリックに国民全員だまされているんですよ。

 つまり当時の状況を、今の目で見ているんです。わたくしたちは。

だからなんぼあの時代を語ろうと、見る人は今の自分の価値観から逃れられません。

 特攻を見る目も、そういう同じ今の価値観でしか、見ることができないでしょう。

NHKさんよ、やれるもんなら、当時の切迫した状況を再現して、現代人をびっくりさせて下さいよ。

コメント
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