モントリオール国際花火大会は、6月から8月にかけて行われる当地の一大イベントで。1985年に始まり、毎年300万人が訪れるという。
今回は6ヶ国の代表チームが、30分の持ち時間でワザを競う。これに大曲の4業者が各自の得意種目を担当して乗り込んだ。
今回を足がかりに、インバウンドや大曲を売り込むために、市長まで現地へ行って激励し、鼻息は荒い。
日本の花火は、他の手仕事と同じで。江戸時代から脈々とワザが引き継がれて来た。負けるわけがない。と乗り込んだ誰もが思っている。「日本の花火は1発1発の完成度が違う。負ける要素がない」
この見解に、自分は危機感を覚える。
そうやって「日本基準」で世界に打って出て、「世界基準」を理解出来ずに帰って来た話は、飽きるほど聞いた。心配だ。
そうじゃないんだよ。どれほど真円に近く開かせるか。パッと咲いて、一斉に散る。微妙な色合いを表現出来る。そんなことじゃないでしょう。
在る意味、派手ならいいんだよ。ビックリさせれば勝ち。オレはそう思う。
音楽と一体化して盛り上がる演出も大事だけど。アッと驚く、回転系の花火。ボールが回転しているように見えるヤツがあるでしょう。あーいうのや、キャラクターもの。ニコちゃんマークとか。それは強調してもらいたいな。
一番大きな玉をぐるっぐる回す。見ている方が目を回して貧血になるくらいぐるっぐる回す。そういうのが見たい。
常に世界基準を意識して、創造してもらいたい。
今まで他県業者が3回出場して、部門別金賞はもらったことがあるそうだ。
出番は現地4日の夜。日本時間で5日11時頃から。
謹(つつし)んで、結果を待ちましょう。
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