松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

よんこめ、はんふり。

2016-04-10 17:08:43 | 日記・エッセイ・コラム

 女子200m平泳ぎ決勝、金籐理絵27才、初めてのオリンピック行きを決めました。スレンダーな体と長めの顔は、平泳ぎ向きです。水の抵抗が少ない。

 予選と準決勝も見ていましたが、決勝よりも大きな泳ぎで、ひとかきした後の潜水艦のような進み方が見事でした。ゆっくりなのに、速い。北島康介も描いていたでしょう理想的な泳ぎでした。

 若い子たちのインタビューを聞いていて、競泳独特の隠語(略語)が耳に残りました。「よんこめ?」4個目のメダル?違います。「400m・個人・メドレー」です。多分。

「はんふり?」ハンフリー・ボガート? あの「カサブランカ」の? 違います。「50m・自由形」です。多分。100mの半分しかないから半100フリー。

 自由形という言い方も興味深いです。その昔、平泳ぎが一番早かった頃、誰かがクロールを発明したんですね。そのクロールも、さらに上回る泳法が現れるかも知れません。その余地を残しているんでしょうね。でもおそらく銀河系で同じ大会を開催しても、クロールを超える泳法は現れないでしょう。魚類から進化した種族がいたとしても、泳法違反ですから。

 今回解説に回っているOG軍団も、見ごたえ十分ですね。伊藤華英。ちょっとふっくらして、老けて見えますが整っている方だと思います。寺川綾。精悍すぎる面立ち、鼻の高さ、いいですね。田中雅美。愛嬌もありキャスター向きです。中村礼子もいます。14才で人生を語った岩崎恭子さんも出ています。

 自由形は自分が勝つことも大事ですが、上位4人の合計が良くないと、リレーに出場できません。萩野公介は800mリレーに出場が決まった決勝で、ほかの選手が全力を出し切れるような泳ぎをした、と解説者が言っていました。

 女子は控室の段階から盛り上がって、泣きそうな顔して入場し、だけども見事派遣標準を突破しました。あのチームワークが、男女とも見るものに感動を与えてくれます。とても雰囲気のいい大会だったと思います。

コメント
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