朝起きたら朝顔の種がほとんど膨れていました。あまり水に浸かっているのも良くないので、ポットに移します。
傷つけた背中の丸い方を上にして、土をかぶせます。
窒素・リン酸・カリの配合が観葉植物用の肥料を入れた水を浸し、軽く圧力を掛けます。根と葉のスタートダッシュのために、多少栄養を与えます。
天気が上がってきて、晴れ間が出て外は暖かいです。出窓に置く予定を変え、外に出しました。この温度なら外でも大丈夫。今のところ、運がいい。
ポット30個を持って、行ったり来たりしていると、高校生の明るい話し声が聞こえてきました。登校時間になったのです。作業をしながら、ふと思い出しました。三好達治「いしのうえ」
あわれ花びらながれ おみなごに花びらながれ おみなごしめやかに語らいあゆみ うららかの足音空にながれ・・。
まさしく高校1年生。最初の現国の教科書にありました。山岡先生の教え方は鮮烈でした。抒情にどっぷり浸かって、中空を見つめ、何度も朗読します。その光景がまるで今。桜の花びらが散る石畳の道を、女性たちが語らいながら歩く様子を歌ったものです。残念ながら桜はこの辺にはありませんが、我が家の佐藤錦が咲いています。数日前、妻に開花宣言して笑っていたばかりです。この恩師は亡くなりましたが、私の文章好きは、雄平ちゃん。あなたのおかげだと思っています。