棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

寝ぼけ狸

2011-02-07 08:22:08 | 山郷の暮し
気温が上がった午後、枯れ草がもぞもぞと動いている。
サクラか??いやちがう。よくよく見れば穴クマか狸のようだ。
春先には寝ぼけた獣がフラフラ歩いているのを見ることがあるが、先日まで真冬日続きのこの冬にしては早い。
そおーーと気取られないように写真を撮る。
狸のようだ。
サクラのし止めたイノシシの残骸を夢中で食べている。そうとう腹がすいているのだろう。
サクラに見つかったら、たちどころにあの世の春になってしまう。
サクラにとっては、狸ていどはお遊び気分でし止めてしまうからだ。
案の定サクラがすっ飛んできた。そして、アットいうまに咥えこんでしまったが、ともかく放してやる。
しばらく動かない。よくいわれる狸寝入りなのであるう。
毛が抜け落ち、皮膚がガサガサしている。かゆい皮膚病のカイセンに病んでいるだろう。
殺生もかわいそうだが、狸やイノシシはカイセンというやっかいな虫がいる。
現にサクラも口の周りがかゆがり、血液中にいると思われ、これ以上強烈なやつが入っても困る。
しばらくはサクラをつないで置くか・

振り向いた様がカワイイーーー

絵本・窓辺の象

2011-02-06 08:32:27 | 山郷の暮し
発売  絵本 窓辺の象
文・りゅう王丸  絵・岩淵 城太郎  
B-5版 ソフトカバー 45ページ 定価2000円税込み
送料無料・・郵便振込み 絵本・森へ帰ろうプレゼント
自費出版による小部数のため、単価・装丁に目いっぱい努力しました。

主人公の象は、生まれた意味や存在について悩み、心の巡礼にでます。
満足のいく答えをえるどころか、自己喪失におちいってしまう。
やがて、『大いなるナニカの力』を感じてから、苦しみの本質が観え自信をとりもどしてゆく。
大人から子供に伝えたい、人間賛歌・希望への絵本です。
詳細はブックマーク HP--photo art 0360 をごらんください。

温泉

2011-02-05 08:44:57 | 山郷の暮し
近くの浅間温泉は歴史ある湯治場だったが、(浅間山とは関係ありません)今はすっかり寂れてしまい、通りにお土産店もなくなってしまった。
数箇所あった一般に向けた小さな外風呂も、管理が出来なくなってしまったとかで二軒になってしまった。
無色無臭・温度は高めで、真夏などは足指の先がビリビリとし、実にきもちがいい。
この熱い風呂に慣れてから、生ぬるい風呂はものたりなくなってしまった。

温泉で産湯を使い育った八十歳代の長老たちにいきあう。
皆さん、お肌は磨きこんだ磁器のごとく艶々している。
正直、そんなお肌をした女性たちにお目にかかったことが無いくらいだ。(残念だ)
最近、80歳代の新人にお行き会いをする。
10年ほど前この温泉が気に入り、東京から引っ越してきたという。下町の出身でのりのよさは職人風。
「地元のシトには席をゆずらなくっちゃ」と、長老たちが来ると、一歩下がるのが実にいい。

絵本 窓辺の象 ご案内

2011-02-04 15:05:39 | 山郷の暮し

発売  絵本 窓辺の象
文・りゅう王丸  絵・岩淵 城太郎  
B-5版 ソフトカバー 45ページ 定価2000円
自費出版による小部数のため、単価・装丁に目いっぱい努力しました。

主人公の象は、生まれた意味や存在について悩み、心の巡礼にでます。
満足のいく答えをえるどころか、自己喪失におちいってしまう。
やがて、『大いなるナニカの力』を感じてから、苦しみの本質が観え自信をとりもどしてゆく。
大人から子供に伝えたい、人間賛歌・希望への絵本です。
詳細はブックマーク HP--photo art 0360 をごらんください。

立春

2011-02-04 08:41:44 | 山郷の暮し
昨夜の星空はドキッとするほど光が鮮烈に観えた。
ほほにあたる寒気も二三日前とは大違いで、「すげーーなー」と見上げていられた。
ニースで生物が生存する惑星が50以上確認できたと報じられたのを思い出し、「居るんだ・・・。仲間が居るんだ・・・」
と思うと楽しくなってきた。
今朝一番の仕事は、寝床で浮かんだ作を思い出し、クロッキーと作文をしなくてはならない。
だが・・あの名作・迷作はどこへいってしまったんだ。
今朝は立春。まだお日様を拝んでいないが、三月中旬ほど気温が上がるという。
昨日いただいた吉方巻の残りを朝食にする。

猛寒鬼よ立ち去ーー節分

2011-02-03 08:29:15 | 山郷の暮し
今日は節分。例年ですと二月の初旬あたりが最も冷え込みますが、今年は逆転しました。結構毛だらけ猫灰だらけ、お猿のおけつはまっかか・・・????

お天道さまが出れば、冬といっても南側の窓は開け放ってしまうが、この一ヶ月、連日の真冬日でしめたままだった。
ようやく強烈な寒気も北上をはじめ、ホワーーとした空気が流れる。
お勝手には薪ストーブがあり、晩酌タイムには我が家でもっとも暖かい処となる。
賢犬サクラも猫のチビクマも皆みんなストーブに集まる。
ときどき毛のこげる匂いがしたり、バン!!とはぜる薪の音にドキッとしたり・・・。
なんとも幸せな時だが、はやくあたたかくなってほしいなーー。
写真を見ると雑然としてきたねーーなーー。

猫のチビクマ

2011-02-02 08:26:14 | 山郷の暮し
吾が輩は猫であるの長文の中に、飼主のクシャミ先生が下手の横好きで始めたお絵かきがある。
猫の吾が輩を描くのであるが、デッサン・色彩とも似ても似つかないしろもの。
そのお粗末さに、本人も嫌になってやめてしまう。
先回の和毛(にこげ)の描写でおわかりのとおり、漱石の色彩の描写となると、よくまーーこれだけ表現ができるものだと舌を巻く。
あまりにも複雑な語彙に、返ってわからなくなってしまうが・・。
色彩はやはり視覚の領域だ。
其の点、我が家のチビクマはどこから見ても真っ黒だが、
漱石先生の描写だったら、ゆうに一ページは小難しい語彙が並ぶことであろう。
チビクマは二ヶ月ほど前、原因不明だが左目がひっくり返ってしまったが、なんともどってきている。
チョットすごみのある顔つきで、このごろは、どことなく風格もそなわってきた。
吾が輩は猫である に登場する車やの黒猫を思わせる。

吾が輩は猫である

2011-02-01 08:37:30 | 山郷の暮し
超寒い一月でした。一日も早く過去形になってほしいものです。
夏目漱石のデビュー作「吾が輩は猫である」は、誰でも画一度は開いたことがあろうかと思いますが、中途で止めにしてしまう。
私も同様で、いっぺんに完読したことがない。
今回もパラパラと読み出しているが、言い回しになじめず遅々としてすすまない。
文中に聞きなれない語彙があった。 にこげー和毛 だ。  夏目漱石の『吾が輩は猫である』の猫はどんな猫でしょう。
主人公の猫の出身は捨て猫ですから、血統書とは無縁。
黒猫・・白猫・・ぶち猫・・トラ猫とうとう、たいしたことはなさそう。
ご主人が下手な絵を描く文中にあります。
ペルシャ産の猫のごとく黄を含める淡灰色に漆のごとき斑入り、とあり、
主人公の猫本人も、見目麗しいとは思ってはいない。
早い話が灰色地に黒ぶちの汚い猫だ。

車屋の黒猫と初めて行き会ったときの描写に、和毛(ニコゲ)と初めての語彙があった。
 透明なる光線を彼の皮膚の上に投げかけて、きらきらとする和毛のあいだより目に見えぬ炎に燃えいずるように思われた。
とあり、柔らかでフサフサした猫の毛が逆光に輝いているさまだろう。
我が家のチビクマも、冬の日差しに白光色にてりかえる。
炎のように燃え上がってはみえはしないが、確かに美しい。
それにしても、小説家という人種はおおげさな表現をするものだ。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本