棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

猫のチビクマ

2011-02-02 08:26:14 | 山郷の暮し
吾が輩は猫であるの長文の中に、飼主のクシャミ先生が下手の横好きで始めたお絵かきがある。
猫の吾が輩を描くのであるが、デッサン・色彩とも似ても似つかないしろもの。
そのお粗末さに、本人も嫌になってやめてしまう。
先回の和毛(にこげ)の描写でおわかりのとおり、漱石の色彩の描写となると、よくまーーこれだけ表現ができるものだと舌を巻く。
あまりにも複雑な語彙に、返ってわからなくなってしまうが・・。
色彩はやはり視覚の領域だ。
其の点、我が家のチビクマはどこから見ても真っ黒だが、
漱石先生の描写だったら、ゆうに一ページは小難しい語彙が並ぶことであろう。
チビクマは二ヶ月ほど前、原因不明だが左目がひっくり返ってしまったが、なんともどってきている。
チョットすごみのある顔つきで、このごろは、どことなく風格もそなわってきた。
吾が輩は猫である に登場する車やの黒猫を思わせる。

ryusun

つぶやき

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子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本