棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

絵本-6-大平原の王さま

2008-08-20 08:26:41 | 大人の童話
6
幾日か過ぎ 草原は太陽がギラギラ照りつける砂漠にでました。
みんなはじめて見る砂漠に ビックリしてしまいました。
「王様 ここが地の果てに違いありません。木も草も何にも生えていません」
「こんな暑いところに 仲間なんて住んでいられません。きっと地の果てです」
皆の話にゾウさんもそお思いましたが 思ったよりも地の果てが近かったので がっかりしてしまいました。

秋の空ですねー

2008-08-19 17:28:45 | 山郷の暮し
しっとりと降った雨は地面にしっかりと染み込んで、暑さばてした植物がシャンとなった。
シャワーを浴びてスッキリした木々が、今度は雨雲も切れ間からの光りのシャワー。
待ちかねていた油蝉が鳴き出すが、一時の元気さは失せてしまった。
秋の光りを含んだ空中で、
たっぷりと太った鬼蜘蛛が 蝉をせっせっと絡め捕っている。

友が焼酎を抱えてやってきた。
蚊取り線香の煙幕をはり、雨に濡れた宴会場で
「秋だねー」 などと一句ひねる前に、一升瓶の栓をひねる。

絵本-5-大平原の王様

2008-08-19 08:51:47 | 大人の童話
5
おうさま 王さま 王様」といわれているうちに ゾウさんはだんだん気持ちが良くなって
自分の力を地の果てまでも 知らせたくなってきました。

「ワシは地の果てまで 仲間を増やしていきたいと思う。
皆着いて来い!!!」
王様のゾウさんを先頭に 長い長い行列が続きました。

ススキの穂

2008-08-18 15:48:03 | 山郷の暮し
中国では8の数字は縁起がいいとかで、オリンピック開催日も08-8-8とこだわった。
今日は 一が加わるが、なにかおめでたいことをするのかなーーー?

暑さ寒さも彼岸までとはよくいったものです。
標高750M前後のこの谷間は、昨日は寒気団が流れ込んだとはいっても、真夏の天気ではなかった。
おへそを出して昼寝などしていたら、たちまち鼻がグズグズしてしまう。
夜はタオルケットでは寒く、もう一枚必要だった。

今日は午後になり 真夏の暑さになっているが 風はどことなく山風を含んでいます。
気がつけば、ススキの穂がそよ風に揺れ、稲穂が深く頭をたれている。
草むらではコオロギが鳴き出しました。

5月頃から腰を痛めてしまい、今年の夏の計画は全てオジャンになってしまいましたが、人への思いやりがいかに大切なものであるか、思い知らされている毎日です

山ノ神

2008-08-16 16:46:40 | 山郷の暮し
土木、特に治山工事関係の設計施工などやっている友との一杯話の中で、明日は「山の神の日だから、現場のお払いをする」という。
私には???だったが、一月と八月の17日は、山にかかわりのある職種--またぎ・きこり・その他の山仕事--昔から山の神のたたりを恐れ、仕事を休んできたという。
(地域によって日にちが違うようです。12日というのが多い)

治山工事は普通の土木作業仕事と違って危険も高く、働き手も山仕事関係の人が多く、この日ばかりは会社は平常勤務でも、職人さんは休んでしまう。
ところが、治山工事の発注元が、国や県などの公共工事などで、この民間伝承とのかみ合いが、難しいという。
最近は、単純に迷信だなどと言わずに、地域の伝承儀式を尊重するようになってきたラシイ。

では山ノ神とはなんなのであろう。
文字などなかった原日本人からの伝承とおもへ、魂は(生命の根源)は山から来て、死後は山に戻っていく、という生命観が根源だと思える。
山は天と地を結ぶ中間地点。人間が神々と接点を持つ処でも在る。
また山は農耕に欠かせない水源地であり、豊饒をもたらす神々が宿る処でもある。
日本人の深層には、この山や森への憧憬が、言葉や文字を超えた世界が展開してきたのである。

山に入りヤッホーーと木霊(こだま)を楽しむとき、不思議な力・現象だとして、神様だと感じる人はもはや居まいが、昔は大木に、岩などに精霊を感じ取り、神の姿を見い出し得たのであろう。
自然霊に畏敬を感じ、自然と人との調和がとれていた生活だった。

工事で神主さんに厄払いをしていもらうが、あれも土地の神にゆるしをこう儀式である。
工事事故など起きれば、神官に厄払いをしてもらうことを、迷信だと笑い飛ばす人はいないだろう。
最後は神に祈る。根拠はなくとも祈る。それていいのダーーー。
山ノ神の厄払い神事の報告がありました。ご紹介いたします
http://asuke.air-nifty.com/blog/2006/12/post_bf6d.html


ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本