棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

11-大平原の王さま

2008-08-25 10:22:41 | 大人の童話
ゾウさんは それまで虫さんたちのことなど おもっても見ませんでした。
『それにしても お前たちはナンテ強いんだ」
「いいえ 私たちはちっとも強くなんかありません。
ただ 砂漠に暮していけるようになっているだけです。
貴方は 砂漠ではあまりにも 大きすぎます。」
「この先に 大草原があるって 本当か??」
「サーーー 知りません。あったとしても 私たちには 今の貴方のようにツライところかもしれません。」
ゾウさんは 虫さんたちの話に 自分はどこか間違っているのではないかと 思うようになりました。

絵本-10-大平原の王さま

2008-08-24 12:34:21 | 大人の童話
『みみみみ 水はないのかっーーー。
のどがヒリヒリして もーーあるけんっ!!」
ゾウさんも とうとうのびてしまいました。

「もうすこしのしんぼうですよ・・・。
お天道様が隠れると たいそう涼しくなりますよ。」
「そうです きっと元気になりますから・・・」
そよ風のように 声をかけてくれたのは 小さな小さな虫さんたちでした。

夏休み宴会

2008-08-23 09:42:22 | 山郷の暮し
数年前から知りあいの大学の先生が 学生をともなって、我が家をベースに信州の夏を楽しみに来るようになっている。
今年も先日より来宅。
自給自足(食い物・飲み物は自分自身で)を原則に、朝から飲みだしている。
といっても、もっぱら飲むのは先生と私ども。
今年は元気のいい女性も加わり、一層賑やか。
さらに、鼻のきく友達も酒を抱えて来宅。
一番楽しんでいるのは、若者たちのパワーを感じている、オッチャン連かもしれない。

ウマイ蕎麦を打ってくれる友は、我が家で蕎麦打ち体験をさせたく、早朝に道具一式を取りに帰宅。
女性パワーのなせる業かもしれない
多分 今日は ウマイ蕎麦をいただける事であろう。。
残念ながら雨模様でハイキングとはいかないが、酒を飲み雑魚寝をしながら、自堕落な時を楽しんでほしい。

絵本-8-大平原の王さま

2008-08-22 13:24:56 | 大人の童話
みんなも とぼとぼと 燃えるような砂漠に歩き出しましたが、次々とのびてしまいました。
「ふん!! だらしのない連中だが、それにしても暑いナーー」
さすがのゾウさんも、いくら進んでも砂山ばかりしか見えません。

「オイ!!いつになったら草原に着くんだ」
「もーーーじきでございます。大王様」
ラクダさんは、ゾウさんの大きな影の中で、澄まして言いました。

絵本-7-大平原の王さま

2008-08-21 08:06:37 | 大人の童話
皆はあまりの暑さで 次々と倒れてしまいました。
「だらしがない連中だ。まーーここら辺が地の果てだろう。そろそろ帰ろうか」
ところが、砂原の中からラクダさんが ヒヨコヒヨコと現れたのです。
「ウヒェーーデッカイ!!まるで山のようだ」
ラクダさんは 目をクリクリさせながら言いました。
「ワシは大平原の王様だ。 この先に仲間が暮す森があるのか?」
「エエ・・。砂漠を越えると それはそれは広い草原があります。
お仲間もたくさん居ますから 私がご案内いたしましょう」

「皆様は・・・。もう無理でございましょ。さーー王様出かけましょう」
ラクダさんは ゾウさんの大きな日陰に入りながら歩き出しました

かぶとむし

2008-08-20 16:42:00 | 山郷の暮し
酒の臭い ということはないが、夜風に当たりながらの酒宴席に、立派なカブトムシが飛来。
裏山にはクワガタムシが多いが、近年めずらしく大きなカブトムシ。といっても4cmほどだが自然なのだ。
夏も終盤に入ると 一段と蛾も多くなり、ひときわ大きいヤマト蛾は 小鳥ほどある。

蚊に加わってアブが飛び回りだした。
コイツに刺されると強烈だ。
賢犬サンラもコイツが飛んでくると、とぼけて寝ても居られない。
パクパクと果敢に挑戦するが、相手は飛び回り 思うように捕まえられない。

ブンブンとうるさかった罰として、羽を半分取ってしまうか、方向を定めるという薄い部分を切ってしまう。
勝手のきかなくなったアブは、フラフラ飛んだり、クルクル回ったり。
サクラが面白がっておいかける.

オレはこんなことをしていていいのかなーー。

追申--デンキオヤジさんが、今は崩壊してしまった我が家の土蔵に画いた、観音菩薩壁画の面白い写真を紹介してくれました。
ご覧ください。
http://denki-oyaji.de-blog.jp/blog/2008/08/post_0edf.html

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本