棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

りんごの摘果

2008-05-24 16:17:46 | 山郷の暮し
この時期になりますと近くのりんご園から声がかかります。
そう、無駄な実を取り除く「摘果」作業が行われます。
割合大きなりんご園で、5-6人で2週間はかかります。

満開のサクラのごとく花がつき、そのほとんどに実がつきます。
今年も今がたけなわで、風が冷たかった日があったかとおもうと、初夏の暑さにうんざりしながら、ひたすら一枝一枝の実を摘んでいます。
花のように、真ん中のひとつ(中心果・理想的な実)を囲んで4つつき、一つの塊となっています。
取り除く実も適当に、というわけではなく、おいしい実に成る成長の法則があるのですが、そのうちになんだか判らなくなったり・・。
チョット採すぎてしまったかな、と思っても、まだまだ余分な実がついており、手間のかかるものです。
日本のりんごは世界一高いかもしれませんが、手のかけようも世界一。旨さも世界一。

写真は「陽光」。わかりにくいかも知れませんが、枝の一部で、写っている範囲で、残すのは2個くらい。
「富士」などはもっとついているのですが、葉と同色で判りにくいのでのちほ・・。
「陽光」の収穫は10月下旬。蜜がたっぷり含む「富士」は11月下旬まで、様々な作業があります。


女の守り神--刺青について

2008-05-24 06:57:35 | 海外紀行文
ダヤック族のアートについて簡単に説明いたしましたが(5-18)、刺青についてもう少し。
刺青はダヤック族ばかりでなく、アミニズムを信じる種族にあった習慣といえます。
日本の刺青の起原も、「精霊信仰」からでしょう。
ダヤック族とは森の民族の総称ですが、その中で「ケニャ族」は、身分を現している模様もある。
中でも『犬』を図案化したものは、酋長や貴族階層の女性を表す。
犬は安産の表徴で、日本では「いわた帯」といわれる風習は、犬に関係があります。
そのほか、悪霊から身を守る刺青の図案には、えび・さそり・渦巻き文などがあり、スタンプになっており、連続模様を彫り上げる。

派手なTシャッツを着た若者が、腕に小さな渦巻き文を入れていた。
「パワー・アップする」し病気にならないと言ったが、どこか気恥ずかしそうだった。

写真は私のコレクションの夫人像ですが「吠える犬の帽子」を冠っています。
酋長の奥様を表したものです。

10-焼畑農法--森へ帰ろうⅡ

2008-05-24 06:49:00 | 大人の童話
森の生活だから、狩りばかりしていると思われていますが、僕たちは農業をしてきました。
「焼畑農法」と呼ばれ、先祖から伝わる土地を、順番に数年おきに燃やします。
後でわかったことですが、僕たちの「焼畑農法」は自然破壊だといわれましたが、それわ間違っています。
決して、森の神様の住む森を切り開くことなどしません。
だいいち、そんなことまでして、余分な食料を採るなんて、だれも考えないのです。

森が切り開かれた後に、入植した人たちが、森のことを考えずに火をつけてしまうことと、混同されてしまったのは残念です。


ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本