棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

熱帯雨林

2008-05-15 18:47:48 | 大人の童話
僕が生まれ育ったところは、赤道直下に広がっていた熱帯雨林です。
何百年たっているのかわからない、立派な巨木が茂っていました。
高さが50Mをこえる木々が重なり合い、地面近くは皆さんの家にある「観葉植物」や熱帯の花などが茂っていますが、その大きさは、ひとの背丈よりも大きいものばかりです。
森には、まだ名前も着いていない、動物や植物があるといわれています。

皆さんが知っている有名なオラウータンや、テングザル・サイチョウなどが住む森は、意外と涼しいのです。
空が隠れるほどの枝の重なりで、強い日差しは和らぎます。
雨降りのときなど、寒いほどですが、日が差し込んでいる所は、蒸し風呂のようになってしまいます。

暑い・寒い・痒い 熱帯雨林

2008-05-15 06:50:07 | 海外紀行文
森へのイメージは人によってかなり違っています。
かろうじて生き延びている、鎮守の森。
整備の行き届いた、公園の森。そして、宮沢賢治の童話世界のごとき、人間をやさしくむかへ入れてくれる森。
しかし、通常ジャングルといわれる森は、恐ろしい。
全てがデカク、鉢植えの観葉植物が10Mはあり、畳一枚はあろう芋科の植物。
絞め殺しと呼ばれるつる性植物が、巨木にからみつく。
コケの鮮やかな緑色にバッとさせられるが、触れてみようなどと言う気はおきない。どことなく不気味である。

疲れれてチョイト根カブでイップクしたくも、ジメジメしているうえに、得体の知れぬ虫や蚊がワッとくる。
始末の悪いのが、ブヨで、こいつは音なしでおそってくる。
さらに、ゾッとするのがヒルで、妙なカユミに気ずけば、2-3cmほどの真っ黒なやつが、パンパンにふくらんでぶら下がっている。
タバコの火をあてて落とすのがコツで、ひっぱり落とすと、なかなか血がとまらない。
泉鏡花の「高野山」のシーンそのもので、思い出しても、気味がわるくなる。

獣のことを聞かれるが、日中での観察はほとんどできない。
樹木で覆われた天井では、確かに色々な声が聞こえるが、所在はわからない。
カメレオンなど、鼻先にいたのだが、いわれるまでわからなかった。
動物・植物などのカメラマンは、本当にたいへんな環境で、撮影をしていることだと思います。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本