棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

女の守り神--刺青について

2008-05-24 06:57:35 | 海外紀行文
ダヤック族のアートについて簡単に説明いたしましたが(5-18)、刺青についてもう少し。
刺青はダヤック族ばかりでなく、アミニズムを信じる種族にあった習慣といえます。
日本の刺青の起原も、「精霊信仰」からでしょう。
ダヤック族とは森の民族の総称ですが、その中で「ケニャ族」は、身分を現している模様もある。
中でも『犬』を図案化したものは、酋長や貴族階層の女性を表す。
犬は安産の表徴で、日本では「いわた帯」といわれる風習は、犬に関係があります。
そのほか、悪霊から身を守る刺青の図案には、えび・さそり・渦巻き文などがあり、スタンプになっており、連続模様を彫り上げる。

派手なTシャッツを着た若者が、腕に小さな渦巻き文を入れていた。
「パワー・アップする」し病気にならないと言ったが、どこか気恥ずかしそうだった。

写真は私のコレクションの夫人像ですが「吠える犬の帽子」を冠っています。
酋長の奥様を表したものです。


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