棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

平等院--飛天

2008-05-04 14:00:06 | エッセイ・随筆
連休の初日でしたが、久しぶりの京都はやはり印象深いので、もおすこしお付き合いを・・。
京都は幾度も行っていたが、醍醐寺は初めてでした。
駐車の心配も無く確保でき、広い境内は新緑の真っ最中。
がっしりとした、骨っぽい男を感じる建造物。イイデスネー。観ていて元気になってくる。
大好きな「如意輪観音」は、ドイツ展に御出張中で、御会いできなかったのは残念だった。

足を伸ばし平等院に行く。
ようやく駐車ができ、ぞろぞろと人並みに加わり入場。
時間制限か人数制限かわからないが、堂内には入れなかったのは残念。
改めて申すまでも無いが、平安期の雅で華やかなたたずまいは、正に華麗な女性美だ。
男っぽい醍醐寺の建造物を拝観した後だけに、一層つよくかんじた。

目当ての雲中供養菩薩--伎楽飛天--は鳳翔館(宝物館)に展示されていた。
改めて、日本の木彫のリアリズムのすごさに、ヨーロッパにはない、写実の捕らえ方の違いを感じた。

飛天はインドから日本へと様々な飛天を観てきた。
敦煌の魏から周時代の飛天は、現代絵画を思わせるスピードと簡潔な表現。
日本は、ふんわりとした浮かぶ表現だ。
平等院の飛天は、平面でなく立体で表されているすごさがある。
蛇足ながら、ヨーロッパの飛天(エンジェルにあたるのでしょうか)は、肥満体の子供に、ひよこの羽と、とても浮かぶとはおもえませんね。

美術書では気がつかなかったのだが、飛天が上部のものほど大きく作られている。
仰ぎ見たとき、同サイズに観える工夫であろうか。床に座ってみると、絵画的に観える。

この宝物館は築山のようになっており、なかなかの設計で、現代建築のよさがある建物です。

絵は今年の年賀状でした

なんの花でしょう

2008-05-04 08:46:14 | 山郷の暮し
房状の小豆だいの蕾は「ほおずき提灯」のようです。
白かった蕾がしだいに濃い紫色に変わり、直径1cmほどになるとポンッと開いています。
決して目立たないのですが、かなり複雑な様子ですね。
そお・・アケビの花 です。散歩道には年々ふえていきます。

やはり散歩みちに、樹齢10年くらいのヒノキの並木があります。
先日この下で、パラパラと雨音にきずきました。
抜けるような青空に、そんな馬鹿なと思ったのですが、確かに水滴が落ちています。
朝露が・・と思いましたが、この若木だけにある毎朝の現象です。
たぶん、吸い上げた水でしょうが、葉が濡れているようすはありません。


ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本