一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

図面の作成

2008年02月13日 | りりぱっと

只今、再来月に着工する物件の図面を作成中です。

時間があるようで、なかなか時間がつくれない・・・ (^_^;)

平面、立面はもちろんの事、展開図や構造図、電気図・・・ 

たくさん描かなくてはなりません。

その中でも、大切な図面の一つとして

【矩計(カナバカリ)図】 があります。

1 Photo_2

建物の断面を詳細に描いた物です。

これには、平面図や立面図では分からない

高さ関係や、構造の種類、断熱仕様などなど

建物の詳細が、この一枚に凝縮されています。

描くのは非常に手間がかかりますが

この図面は、とても重要です。

契約前には、是非確認しておきたい図面です。

見積り書や仕様書でも、そこそこ建物の詳細が

分かる場合もありますが、

○○○一式 では、あまりにも不透明です。

偽装、偽装で、企業に対しての不信感が

いっぱいの昨今です。、なおの事

どんな材料を使って、どのように住まいを作るのか

予めハッキリと確認しておきたいものです。

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壁も断熱

2008年02月12日 | 燕の住宅

壁にも「アクリア」が入りました。

Img_2415

モコモコのダウンジャケットを着ている見たいになっています。

断熱材内側のフィルムが防湿フィルムになっているので

シッカリとラップさせて施工します。

このアクリアは通常のフィルムのより

約2倍も湿気を通しにくいフィルムになっています。

更に、万が一この防湿層に隙間ができた場合を考慮して

外部側の耐力面材の所で気密をとっています。

それにより、壁の中に湿気が入りにくい構造になっています。

  ◆

リビングとなりの客間の小上りです。

Img_2418

床下は、外部からの収納庫になっています。

更に、施主様の提案でリビングからの引き出しも

作る事になりました。

早速、釘などの収納として活躍しています。

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断熱材「アクリア」充填

2008年02月08日 | 燕の住宅

燕の住宅の断熱材の充填が始まりました。

今回も 「アクリア」

この高性能グラスウールは、とても断熱性能が高く

しかも、リーズナブル。

同じ断熱性能なら、発泡系の断熱材より

格段、安く施工が可能です。

燕の住宅では、

屋根に、この高性能グラスウールを200ミリ充填

Img_2413

例えば、これを発泡系で一番高性能な

ネオマフォーム(フェノールフォーム)で外断熱した場合

同等の性能にするには、100ミリ程度の厚みが必要です。

ただ、100ミリの断熱材で屋根を包む事は

ありえないので、天井断熱もしくは充填断熱になる。

しかし、この発泡系断熱材は、収縮性がないので

外断熱以外には、不向きです。

しかも、100ミリのネオマフォームって、

一体いくらするのでしょう (^_^;)

快適性や経済性はもちろんですが、

地球環境を考慮した省エネの観点から見れば、

高断熱・高気密は、お金を持っている特別な人だけの家ではなく

家を建てる人皆に、あたり前に付いてくる性能でなくては

いけないと考えています。

また、建築会社には、この性能をオプションではなく、

あたり前に付ける義務があると思います。

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Q1.0住宅

2008年02月05日 | 建築

この日曜日に、上越市の長谷川興業さんへ行ってきました。

Q1.0(キューワン)住宅を見に行くために。

Img_2411

技術本部長さんに、直々にご説明いただきました。

貴重なお時間をさいて頂き、誠にありがとうございました。

このQ1.0とは、Q値(熱損失係数)のことで

見学した建築中の住宅は、1.327 [W/㎡k]

1年間の暖房用灯油代のシュミレーションが、

44坪の住宅で、なんと 39,500円 !!

この新潟では、ちょっと考えられないくらい低額です。

断熱性能は、大雑把にいうと次世代省エネ基準の倍の性能です。

壁には、約200ミリの高性能グラスウール

天井には、約400ミリのセルロースファイバー

開口部は、木製サッシ+トリプルガラス

細かい納まりも、「ここまでやるのか~」っていうくらい

徹底した物。

Img_2407

私はずっと「すごいですね~」を連発してました。

これは、単に快適性のためだけに

性能を向上させているのではなく。

二酸化炭素の排出量を1/2にする目標があります。

昨今の高断熱高気密の住宅では、

結露やヒートショックを防ぐためにも

全館暖房があたり前です。

が、しかし 中途半端な高断熱・高気密では

逆に、暖房費が増えているのです。

暖房エネルギー、二酸化炭素を1/2にする。という

明確な目標の このQ1住宅の様な建物は

今後、地球環境を守っていくには

不可欠な物になっていく事でしょう。

いや、今後ではなく今すぐにでも始めなければ

いけないのかも知れません。

我々住宅を提供する側は、常に環境を考えた住宅を

お客様へ提案していく責任が、大いにあります。

また、いかなるローコスト住宅においても

このような 基本性能はシッカリと備えた仕様を

提供していきたいものです。

例えば、我々が 一軒 低性能な家を作ると

その家は、数十年間 二酸化炭素を垂れ流し続けるのです。

ものすごく 責任重大です。

一軒どころか その低性能住宅を量産している

ローコスト住宅メーカーもいますが・・・

いかがな物でしょうか?

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スチール階段搬入

2008年02月02日 | 燕の住宅

昨日、スチール階段が現場に搬入されました。

Img_2395

ちょっとヘンな形? (^_^;)

完成予想図はこんな感じです。↓

Photo

手すり等、少々変更はありますが

階段は、ほぼこんな感じです。

玄関ホール脇に取り付く階段なので

インテリア性を重視してあります。

でも、単に格好をつけた訳ではないんですよ。

この形には、ちゃんとした理由があります。

力学が分かる人は、なんとなく分かると思いますが

まず、これを見てください↓

Photo

A側が壁、

ACBラインが持出した階段の踏板、

C点に人の荷重がかかったと仮定し

応力図に表した曲げモーメント図です。

その力を効率よく支えるために、この図を上下反転した形が

今回の階段の形そのままなのです。

わかりますか? (^_^;)

なんとなく分かりますよね。

つまり、力学的に理にかなった最小限の形を

そのままデザインしたのです。

私は、思います。

理にかなった物

本当の物  って

きっと、年月がたっても あきずに

美しさが保たれるのではないでしょうか。

表面的な装飾だけにこだわらず、

そんな長く愛して頂ける住宅を

提案していきたいです。

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