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一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

断熱工事とバランス

2010年05月16日 | 下田の住宅

下田の住宅

大工さんは、外部の外壁下地がほぼ終わり

内部で、断熱工事を始めてます。


Cimg0106

天井断熱は、大きな屋根タルキの間に

高性能グラスウールのアクリアを、210ミリ分充填。


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壁断熱は、柱・間柱の間に

同じく高性能グラスウールのアクリアを、105ミリ充填。


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床断熱は、基礎断熱とし

基礎内側L型に 発砲系断熱材を張り付け。




この仕様で下田の住宅は、Q値=1.94 となりますので

とっても省エネな住宅と、言えると思います。 




特別高価な外断熱や、特殊ななんとか工法などを使わなくても

普通の人が、普通の価格で、これだけの性能の家が手に入ります。




もちろん、これ以上に断熱性能を上げる事もできます。

今の充填断熱の外側に、更に断熱材を付加する 付加断熱です。

ただ、性能が上がると同時に、コストも一気にあがりますので

ある程度予算に余裕のある方のみが、限定で採用できる仕様かな・・・

熱交換換気扇に、木製サッシなど、コストがかかる事ばかり・・・




ただ、住宅にとって快適な住環境を得るための要件は、

その断熱・省エネ性能だけではないですよね。

景観の良さや心地良さ、健康と安全、明るさや楽しさ

機能性、周辺環境への配慮・・・・   そしてとても大切なコスト。




多くの要因を、できる限りバランスよく実現しなくてはなりません。

いくら断熱性が特別良く、省エネな住宅になったとしても、

解放感のない居心地の悪い環境だったり、とても高価になってしまって

住宅ローンの返済が大変になり、日々の生活が・・・ では、ね。

普通の人が、普通の価格で、できる限り快適な生活をおくれる様に

トータルバランスの良い家を、提案していきたいと考えています。




自動車でも、続々と電気自動車の
発売が予定されていますね。

環境だけを考えると、もちろん検討したい車ですが

価格や、利便性、そして運転の楽しさなどを考慮すると

やはり、一部の方のみが手に入れる特別な車かな・・・

今のところは・・・




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オリジナルのヒサシ

2010年05月11日 | 下田の住宅

下田の住宅

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玄関ポーチには、まだヒサシが付いていません。

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当社作業場に搬入された 3m?1m のステンレスの板。

これが、下田の住宅の玄関のヒサシです。




でも、これだけを取付てヒサシとしても、

ペラペラして風や雪の重みに耐えられません。




これは、あくまでも ヒサシの一部分。

これから、これを利用してオリジナルのヒサシを作ります。




当然、金属だけでヒサシを作ってもらう事も出来ますが

これだけ大きいヒサシだと、

スチールで作るには重くなりすぎるし・・・ 

アルミは軽いが、とても高価な物に・・・ 

既製品もあるが、イマイチ似合わない・・・ 




そこで、ヒサシの上面のみに、

この1ミリ厚のステンレスの1枚板を使い、

ヒサシの構造となる骨組みや軒裏部分は、

全て木を使って大工が造作をします。

とても素敵なオンリーワンのヒサシができそうです。




当社では、今までの様々なヒサシを作ってきました。

スチール製の超シンプルヒサシ

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長~い持ち出しヒサシ

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風除壁と一体作りのヒサシ

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凹みに凸を足した門構えのヒサシ

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などなど、その建物にあった素敵なヒサシです。

もちろん、全棟違うカタチです。




ヒサシの造形は、ファサードの印象に大きく影響しますので

一点豪華な高級玄関ドアを付けるよりも

トータルでまとまりのあるデザインを提案したいな・・・

と、考えております。




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浴室の全開口サッシ

2010年05月02日 | 下田の住宅

下田の住宅の浴室にサッシが付きました。

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実はこれ、全開口するサッシです。

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写真では、分かりにくいのですが

サッシのフレームも全て消えてしまう窓です。

この様に↓ リビングでは、採用した事はあるのですが

Img_6065

浴室で使うのは、初めての提案です。

浴室にこだわりのあるご主人のために

思い切って開放的なプランを提案させて頂きました。

我が家も大きな窓を付けました↓ が

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今回は、それ以上の解放感です。

思いっきり露天風呂感覚が得られそうです。




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かべ震火の施工について

2010年04月30日 | 下田の住宅

下田の住宅です。 

耐力面材の かべ震火 が、ほぼ張られました。

Cimg0181_2

この「かべ震火」は、壁倍率が3.5倍と高く

他の面材と比較して圧倒的に高い耐震性を得る事ができます。

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今回のように筋交いではなく、耐力面材を使うメリットは

その耐震性だけではなく、断熱性能にも影響があります。




耐力面材を使い、外周部の壁の中に筋交いがなく

空っぽの状態だと、断熱材を充填する際、

断熱材を切ったり削ったりする必要がなく、

隙間なくきっちりと充填できるからです。

Cimg0174

断熱材の隙間は、壁内結露の原因になります。

工事が進むと見えなくなってしまう壁の中

生活していても壁の中の結露は見えません。

しかし壁の中の結露は、構造を確実に腐らせてしまいます。




もちろん、施工技術や知識のある職人であれば

断熱材に隙間を作らない様に施工します。

しかし、同じ工事をするのでも、

より簡単に正確な施工ができる様に

施工性の良い方法を計画するのも設計者の仕事です。





また、「かべ震火」は防火性や耐腐食性も高いので

外壁の下地に使う面材としては、とても優れた商品です。




構造用合板などの他の面材と、比較すれば高価になりますが

建物やご家族の安全と安心を考えるなら、省く事はできません。




見えない所だからこそ、

良い材料で良い施工をしたいと心がけております。




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大きなタルキと通気層

2010年04月24日 | 下田の住宅

下田の住宅は、本日上棟です。

上棟おめでとうございます。

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予報通り とっても良い天気で、順調に工事が進んでいます。

とても大きな屋根タルキを使っています。↓

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一般的にはこのくらいのサイズ ↓

Photo

この大きなタルキは、屋根の荷重を支えるのはもちろんの事

タルキ間に断熱材をたっぷり隙間なく詰め込むために

とても有効なのです。





通常、天井断熱は天井板の上に乗せておくものですが

天井の上には、天井下地・天井を吊っていいる木・梁・束など

とても凹凸や障害物が多く、断熱材を乗せるといっても

隙間ができやすく、均一に断熱する事がとても難しいのです。





そこで、タルキの間に詰込む方法をとっています。

壁の断熱と同じ考えですね。

この充填工法にすれば、隙間なく均一に断熱材を充填でき

室内側の防湿シートも簡単に施工ができます。





外壁と同じ考えですので、断熱材の屋外部分には

防水透湿シートのタイベックを張り、通気層を造って

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Cimg0127

そして、やっと外装である屋根が葺かれる事になります。





迫力ある構造は、ずっと見ていても飽きないものです。

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ただ、仕上がってしまうと、見えなくなってしまうのがちょっと残念ですね。




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