足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ウォール街での株バブル論

2014-07-09 06:30:34 | 株式

 NY株は大幅安になった。

 先週末にNYダウ平均が17000ドル台に乗ってから投資家の間では様子見の気分が出始めた。

 この日は最近、相場の牽引役的な存在であったモメンタム・ストック(材料株)が先頭を切って下落した。東京市場での新興市場の一部の銘柄の異常人気が、米ナスダック市場でもみられたが、NYダウ平均の大台達成でのその反動が集中的にこの種の銘柄の下落として現れた。

 有名メディアが早速、「相場はバブルか?」という記者の見解を掲載した。もっとも幅広い読者を抱えるNYタイムズ紙は今回の南欧の国債の暴騰やインドネシア株で大儲けした投資家は見られず、世界の投資家の資金は米国債など安定資産に滞留したままで現在はバブルでないと結論づけた。

 またウォールストリート・ジャーナル紙の金融・証券ウェブ版も歴史的なバブルといえばチューリップ投機や英国の南海泡沫事件のような現象で現在はその種の現象は全くみられず、ノーベル賞のロバート・シラー教授のインフレ調整後のPER26倍で2000年のインターネット・バブルの45倍からするとバブルというにはほど遠いとしている。

 米国ではバーナンキ前連銀議長よりも一段とハト派のイエーレン議長の緩和政策に信をおく投資家が多い。本日の下落は上昇トレンドを続けたNY株の一休みとみられる。

 引け後、アルコア(AA)が先頭を切って第2四半期の決算を発表し、実績はアナリスト予想の上限であった。引け後の株価は上伸した。

 

東京市場もNY株の下落でモメンタム・ストック(材料株)の調整が始まるだろうが、一時的な調整で終わるとみる。

 

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