NY株は下落した。特に材料が出たわけでないが1万7000ドルを挟んでの強気と弱気の対立が続く。これまでの大台替わりの時と異なるのは米連銀の量的緩和からの撤退作戦の渦中にあって、終了後の政策の方向性が明確でないのが気迷いの大きな原因。目先、20%程度の調整をみる向きが依然として多い。
ツィツター(TWTR)が好調な決算を発表した。ワールドカップ効果で広告が予想以上に伸び、利益が29%上昇した。モバイルの好調もあって、先行きへの期待感は強い。
アップルの株価が高値圏にありハイテク、インターネット関連に対しての人気の強さには変化はない。
先にも注目したがヘッジファンドの世界で運用成果がトップに踊り出たデビッド・テッパー(アプルーザ・マネジメント)のインターネット関連への強気が注目される。フエィスブック(FB),エクスペディア(EXP),プライスリン・コム(PCLN)に大きなポジションをとったほか、アップル(AAPL),CBSコープ(CBS),ウォルトデズニー(DIS),グーグル(GOOG),MGMリゾーツ(MGM)など市場での人気株に力点を置いてポートフォリオを組む。ヘッジファンドとしてはオーソドックスな運用である。株価の過熱が言われるなかでのネット関連を主軸におく運用姿勢は、世間が気にする成長株投資への信念にはいささかの狂いもないことを示す。
この中のカジノ関連のMGMリゾーツに米国株として注目したい。日本でのカジノ解禁で大きなビジネスチャンスが出る。