東京市場のビッグ10の商いをみると新興市場の銘柄ではミクシィ(2121)が顔を出しただけ。最近の相場では3~4銘柄が普通であったので珍しいことだ。新興市場には個人の資金の流入が続くが、木曜日に日本通信(9424)が信用取引に増担保という措置がとられ売買代金が落ち込んだのも人気株の商い減少の一因である。モメンタム(材料株)銘柄の代表格で2007年の安値から37倍になった。
昨日のビッグ10には三菱UFJ,野村H,ソフトバンク、トヨタ自、三井住友、ファーストリテイリング、キャノンが並んだ。外人、機関投資家などの資金が流入したのだろう。これらの銘柄は2012年末からのアベノミクス相場の先導役になった銘柄で、現在の東京市場の代表挌である。
この人気が再び市場の本流になるのか、あるいは一時的な現象で終わるのか今後の相場の行方をみる上でのカギになる。
MonotaRO(3064)に注目している。工場用資材やオフイス向けの消耗品のネット販売で成長してきた。この株もガンホー・オンライン(3765)のようなハンドレッド・バーガ(3064・100倍になる株)の候補株のひとつ。2008年初めの安値から2013年5月の高値までで55倍になった。
最近、ヘッジファンドが投資したので調べたが製造業、オフイスなどでの補修・消耗品12万6000点の在庫を用意し、卸・小売り業者を通さずに直接販売する。しかも短納期、低価格を実現し、取引口座数は120万になり、そのうち80%が従業員100人以下の中小企業である。同社が対象にする市場は5~10兆円といわれており、当面は年700~800億円の売上げを目指す。2~3年で実現しそう。個人向けのEコマースは身近だが、MonotaROは一般にはなじみがないが米国でのモデルを持ち込み成功している例だ。
2014年12月期の売上目標は421億4000万円(+22.2%)だが、毎月、公開する月次の売上から推計すると1~6月の売上は30%超になっている。消費税の引き上げの影響は皆無であった。ヘッジファンドは業績の上方修正を見込んでいる。ハンドレッド・バーガの目標点の実現の確度は高い。