ウォール街でS&P500が2000ポイント台乗せを前に足踏みしており、その動きをみながらダウ平均も1万7000ドル台固め苦労している感じだ。
昨日はダウ採用銘柄でもっとも値がさ株のビザ(V)が下落し全体の足を引っ張った。業績見通しに慎重なことが株価の足を引っ張った。
来週は夏休みを前にして米連銀FOMCが開催されるが資産買上げの縮小を引き続き決めるほか、今後の政策の方向性についてのイェーレン議長の見解が関心事。
ウォール街でも一部の投機株に異常な動きが出ている。6月17日に公開したシンク(CYNK)の株価は短期間に25,000%と異常な上昇をしたが、その動きにSECが疑問をもち調査にはいった。昨日は取引が再開されたが株価は1日で85%暴落した。インターネット関連銘柄で、最近の相場の変動率の鈍化に苛立った投機資金が流入していた。このような現象をみて相場の先行きに警戒信号を出す向きも出てきている。
グリーンスパン議長が新著の発行を前にメディアの前に顔を出した。
「目先の景気の動向には心配はない。問題は膨大な供給で積み上がった資金量を影響なしにどう吸収していくかが難題だ」と今後の金融市場に警鐘を鳴らした。
週末の相場は欧米の株価の軟調をよそに東京市場が堅調で、久しぶりに存在感を示したが、NY市場の相場のもたつきは気になるところだ。
夏相場での調整懸念の可能性が高まる。
(お知らせ)「トリトンスケア通信」の会員向け
今週は月曜日と水曜日の2回の発行予定。来週は夏休みで8月6日(水)は休刊。