今週は相場にとっては膠着状況から抜け出し、陽春相場への助走にはいる可能性がある。一つはNY株の動き。週初めの米連銀のFOMC後の声明文に注目したい。バーナンキ新議長がどのような独自色を出すか。東京市場は28日が3月決算ものの権利、配当落ちだ。29日からは新営業年度にはいる。機関投資家や投資信託に新しい動きが期待できる。短期的なトレーディングを投資戦略にしている向きにはチャンス到来である。
注目している米国の運用者にアーニー・シュナイイダーというひとがいる。45億ドル(5200億円)を運用している。
彼は「現在の市場には私は中立的な立場。企業業績は高水準、ただ個々の決算から相場の材料を探すのは難しくなってきた。PER(株価収益率)をベースにして投資するには、そんなに魅力的ではないからだ。ただ連銀の引き締め政策が8回か9回にきていることは確かで、試合が終われば現在のPERでも魅力が出る。買える銘柄が出てくる」と語る。
NY株の上昇が東京市場にとっても大きな刺激材料である。今週は「買い」から入りたい。