足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

バーナンキ新議長を読む

2006-03-21 19:25:35 | 株式

明日の相場の焦点は今夜のニューヨーク株が、20日夜のNY経済クラブでのバーナンキ新議長の講演会の内容にどう反応するかにある。

スピーチの内容は「玉虫いろ」で、今後の政策の方向性は緩和、引き締めのいずれの方向にも受け止めることができる内容。きわめて巧みなものであった。ただ説明の内容はきわめて明快でだにでも分かる話法。

テーマの主力bの部分は「現在のイールドカーブの平坦化」(短期金利と長期金利がほぼ同じ)にある。

その理由について第1は「インフレの沈静化と持続的な成長」、第2は「アジアの中央銀行が先頭を切ってのドル債買い」、第3は「年金の債券買い」、第4は「長期債の供給が限られていた」を上げた。

今後の金融政策にはどちらとも取れる発言であった。

それにしてもここ2週間のNY株の上昇は静かに力強く上昇してきたことに注目したい。NYダウではなく、市場の動向を的確に現すダウ総合指数は新高値を更新し、2000年はじめを上回った(NYダウ平均の史上最高値は2000年1月14日・11,722ドル)。

昨日はもたついていたナスダック指数は全体に逆行高し、とくにインターネッット株の回復が目立った。

今週の東京市場を読む上では注目される。引き続き4月高に乗る戦略をとっていきたい。