足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

取引所株の行方

2006-03-20 18:50:25 | 株式

先週、触れた大阪証券取引所株(8697・HC)にヘッジファンドが大株主として登場したと日経新聞夕刊が報じた。先にも書いたように、今月8日にNY証券取引所が213年の歴史を破って株式を公開した。普通のIPO(新規公開)ではなく、電子証取引アーキペラーゴの買収による公開であった。存続会社としてアーキペラーゴを残しての公開ではあった。

いま最大の関心事はロンドン取引所の行方である。ドイツ、オーストラリアのほか米ナスダック、NY取引所が買収の食指を動かしている。かってはNYとロンドンの2大取引所が世界を牛耳っていたが、時代は変わり新興勢力が出てきた。グーロバル化、IT革命、新しいアセットクラスの誕生が、証券取引所の垣根を壊してしまった。

日本で唯一の公開されてる取引所は大阪証券取引所である。当然、世界の投資家が注目する。NY取引所のPER(株価収益率)が100倍台に乗せるのも時間の問題である。新しい四季報によると大阪証券取引所の2006年3月期の1株当たり利益は3万4444円とある。NY取引所のあとを追うなら、投資家には大きなチャンスをもたらせる。