足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

今週の視点・・・IPO、不動産株への投資

2006-03-12 17:26:31 | 株式

日銀の政策転換が決まり目先に不透明感は消えた。外人投資家の動向がカギを握るが特に今週はウォール街で重要な経済指標の発表が相次ぐ。火曜日の小売り業界の動向(2月)、水曜日のNYエンパイヤー・ステート指数(NY地区の景気)、木曜日の住宅着工とCPI(消費者物価指数)、金曜日の企業生産指数などだが、今月末のFOMC(27日~28日)の金融政策の決定に大きな影響を与える材料だ。バーナンキ議長の第1回目の会合である。

先週の雇用統計は予想を上回る雇用増に株価は前向きの反応をした。市場が先行きの景気の動向に神経質になっている証明でもある。今週の景気指標でも、最大の関心事はCPIの動向である。金融政策の方向性を読む上での最大のカギの一つであるからだ。

われわれの今週の関心事の一つはIPO(新規公開)にある。15日(水)の比較・Com(2477・マ)、ビーエスビー(3800・JQ)、16日(木)のWDB(2475・JQ)は、株価しだいでは投資を考える。いずれも新興市場での成長株になる可能性がある。

新興市場ではアイディーユー(8922・マ)に注目している。先にMSCB(修正条項付き転換社債)の発行で悪材料視され株価は急落した。これまでのMSCBと異なって転換の時期、転換価格の動向は会社側に主導権があるという新タイプだ。市場は正確に今回のファイナンスを評価しなかった。こんなときは投資家にはチャンスだ。ウォーレン・バフェットは「成長株に出た材料を市場が誤解し、株価が下がったときは絶好のチャンス」と語る。

いあままで彼はAMEXの投資などで大成功してきた。

これからは不動産株が引き続き市場のリード役になるとみている。そのプロキシー(代理人)的な銘柄として、新興市場ではこの株を位置づけしている。