足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

IPO市場の新顔をみる

2006-03-29 18:18:38 | 株式

4月陽春相場に向けてスタートした。皮肉なことに米連銀FOMCでの利上げがきっかけになった。

新興市場も息を吹き返してきた。今日の日経平均は+1.4%であったが、マザーズは+4.40%、ヘラクレスは+2.95%であった。個人投資家の健在ぶりと力がわかる。

先週末と今週に公開された銘柄は大物揃いであった。ベンチャー企業ではないだけに公開株式数が多く、新興市場への投資になれた投資家には多少の戸惑いがあった。

しかしチャンスでもあった。

28日のアトリウム(8993・JQ)はIPO価格8500円。寄りは9200円と穏健であった。「トリトンスクエア通信」では理論株価を22,000円とした。あくまでひとつの計算式だが、この株がベンチャー企業なら確実にその株価が実現する。クレディセゾン(8993)の子会社で小型株ではない。不動産流動化と再生というビジネス。それに不動産融資の保証という、ベンチャー企業にはできない魅力がある。

親会社のクレディセゾンは外人の持ち株比率が50%超でHOYA並みの人気株である。

アトリウムも外人投資家が狙うだろう。長期的にも魅力がある。安く寄ったのはチャンスであった。

本日の東洋炭素(5310)も長く経験しなかったカーボン関連株のIPOである。特にこの会社の魅力は既存のカーボン株のように景気変動の影響を受けることが少なく、高い技術力がある。同業とは差別化できる。ナノテウノロジー関連でもある。「トリトンスクエア通信」では8800円という理論株価を出した。

IPO市場に出る銘柄の幅が広がってきた。