足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場の中味はよくない

2006-03-15 19:06:13 | 株式

日経平均は上昇したが値下がり銘柄が、値上がりを上回り騰落指数{(値上がり÷値下がり)×100}は89.5%であった。相場の内容は悪い。

新興市場は日経ジャスダックはプラスであったが、新興市場の象徴的な存在であるマザーズ、ヘラクレスは小幅安で終わった。昨日の米ナスダック指数が半導体、インターネットなどの上昇でウォール街を明るくしたのに、東京市場には反応しなかった。特に注目のグーグルの反発が目立ったのに・・・

日経平均も新興市場も先週の政策転換後には大きく反発したのに、この日はいまひとつ欲求不満のでる相場展開だ。気になるのはやはり外人投資家の動きで、これまで円資金を安くで調達していた向きが、いずれはどこかで行き詰ることを気にし始めたのか。

ウォール街の好材料がそのまま東京市場に反応しない状況がこれからも続くようなら、エコノミストやアナリストの「政策転換はファンダメンタルに関係なし」という見方は、再検討しなければならない。

この日のIPO(新規公開)のビーエスビー(3800・JQ)と比較.Comの2銘柄のうち、ビーエスビーはマーケットメークという関係もあって初値は5110円(IPO価格・4150円)と穏健な寄りであった。理論株価は6700円なので、引値の4730円はファンダメンタルにも説明がつく株価である。有利子負債は9700万円に対して現預金は20億円と手元流動性は厚い。それに魅力は経常利益率28.4%と、IT関連の平均に比べて抜群に高い。

大規模なコンピュータ運用の省力化のパッケージ・ソフトと、その保守・運用というビジネス・モデルには注目したい。UNIX,Windows,Linuxと機種を問わないのもユニークだ。先に公開して人気株になったウルシステムズ(3798・JQ)と同じような成長性が期待できるとみる。

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