足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

新興市場の存在感

2006-03-10 22:34:11 | 株式

昨年の株式相場の上昇トレンドを分解すると、年間では日経平均は+40%であったが、1~7月が+4%、8~7月が+36%であった。後半のわづか4ヵ月で+40%の上昇の大半を達成した。これは異常な動きで、これが日本の相場の実力とみたら間違う。世界の株式市場のシンボルであるNY株はこれまでの経験則では年平均15%前後のパフォーマンスであったので、これからの東京市場もNY株のような成果が常識的な数字になっていくだろう。1970年年代までの日本が世界の新興市場的な存在であった時ならいざ知らず、これからは先進国並みのパフォーマンスをあげる市場としての存在に収斂していくだろう。

そのような東京市場にあって例外は新興市場である。これからも中国、インド、韓国、ブラジルなどと肩を並べる成長市場としての魅力を続けるとみる。もちろんリスクも大きいのは当然である。

日銀の金融政策の転換がはっきりした。デフレ克服宣言でもあるが、この日の市場では景気回復、構造変化、インフレ期待という3つのキーワードが相場を牽引した。この3つのキーワードで銘柄を発掘していきたいが、新興市場での成長株の発掘のほうに魅力を感じる。引き続き新興市場にバイアスを置いた投資を続けていきたい。