25日の日経新聞の商品欄に「チタン2年連続値上がり」「06年度国内価格・需給ひっ迫で20%高」という見出しで金属チタンの市況が報道された。
世界では高品質金属チタンの生産が可能なのは日本の住友チタニウム(5726)、東邦チタニウム(5727)と米国のタイメックス(TIE)だけである。これまで日本の2銘柄に注目してきたが、これからも業績の伸びは市場のコンセンサスを超えたものになるとみたい。金属チタンの需要の原動力になっているのは、米ボーイングとヨーロッパのエアバスの大型新鋭機の受注の急増である。今週の米バロンズ誌の記事の中に次のような一文がある。
「国際的に航空機の需要は拡大しており、2005年の受注は信じられない(fabulous)ような数字であった。このような需要は今世紀中は続き、長期の上昇サイクルにはいった」
航空機向けに石油化学プラント向けの需要が加わり、金属チタンへの需要は歴史上初めてといわれるぐらいの活況である。
5月には住友チタニウムと東邦チタニウムの決算発表がある。それに向けて株価は上昇トレンドにはいる。住友チタニウムには昨年秋の株式分割(1対2)に続いて、再度の株式分割が期待できる。
目先の投資でも注目したい。