足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

金属チタン株

2006-03-25 22:07:57 | 株式

25日の日経新聞の商品欄に「チタン2年連続値上がり」「06年度国内価格・需給ひっ迫で20%高」という見出しで金属チタンの市況が報道された。

世界では高品質金属チタンの生産が可能なのは日本の住友チタニウム(5726)、東邦チタニウム(5727)と米国のタイメックス(TIE)だけである。これまで日本の2銘柄に注目してきたが、これからも業績の伸びは市場のコンセンサスを超えたものになるとみたい。金属チタンの需要の原動力になっているのは、米ボーイングとヨーロッパのエアバスの大型新鋭機の受注の急増である。今週の米バロンズ誌の記事の中に次のような一文がある。

「国際的に航空機の需要は拡大しており、2005年の受注は信じられない(fabulous)ような数字であった。このような需要は今世紀中は続き、長期の上昇サイクルにはいった」

航空機向けに石油化学プラント向けの需要が加わり、金属チタンへの需要は歴史上初めてといわれるぐらいの活況である。

5月には住友チタニウムと東邦チタニウムの決算発表がある。それに向けて株価は上昇トレンドにはいる。住友チタニウムには昨年秋の株式分割(1対2)に続いて、再度の株式分割が期待できる。

目先の投資でも注目したい。


ウォール街での2つの材料

2006-03-25 11:33:14 | 株式

昨夜のニューヨーク市場では注目すべき2つの材料が出た。

一つは2月の米国の新築住宅の販売が年率で108万戸と1月の121万戸に比べて大幅な減少になったことである。「ついにきた」と受け止める投資家も多かった。エコノミストの事前の予想は121万戸であった。関心がもたれているのは来週の27~28日の連銀FOMCだ。+0.25%の利上げは既定の事実としても、声明文に景気のスローダウンについての言及がなんらかの形で盛り込まれるかどうか。現在の株式市場の最大の関心事である。

いまひとつは1月以来、ネット株の悪役であったグーグルの株価の反騰である。一時は+8%も上昇して終わりは$365.80であった。3月31日からS&P500に採用されることになった。S&Pでは「米国経済を代表する企業」と位置づけしている。時価総額は17兆円、米国では19番目だ。インデックス運用のファンドが組み入れることになる。これをきっかけに、業績見通しを発表しないという方針を改めるように期待する声も高まる。グーグルの株価が戻り歩調になれば、年初来、いまひとつパッとしなかった世界のインターネット株に対する人気の復活が期待できるかも知れない。

東京市場も来週29日から来月受け渡しになる。ウォール街に株価の方向性が出てくれば

4月相場への期待がでる可能性がある。

(お詫び)ブロッグの不都合によりご迷惑をおかけしました。