ウォール街は9日間の連騰でストツプした。これといった材料が出たわけでないが、すでにNYダウ平均は年初来+25%、S&P500は+30%も上昇しだだけに、「ここでの小休止は当然」と余裕をもって相場をみる投資家が多い。ここ1年では現在のような平穏な相場環境はなかった。
連銀の金融緩和、消費者の先行きへの期待感、企業業績の回復が背景にある。
ソフトバンク(9984)が傘下にいれた携帯電話の大手スプリント(S)の株価が+10.79ドルと高値引けになった。ソフトバンクの孫社長が取り組はじめたT-モバイルUSA(TMUS)の買収作戦が材料。成功すればT-モバイルはスプリントの傘下にはいり、携帯電話の大手3社の仲間おりが実現する。
新年もソフトバンク(9984)が東京市場でも人気の中心になることは確実。経営者としての孫社長の存在感は世界の経営者の中での再評価をする見方が広がる。
新年には待望のソフトバンク1万円台乗せが実現するだろう。
久振りに医薬品株から小野薬品(4528)に注目を始める。今週は抗がん剤のニボルマム(コード名はONO-4538)の厚生省への製造販売の承認を申請した。
ここ数年、将来の大きな柱にするためにがん関連の開発をすすめてきた。米ブリストルマイヤーズとの共同開発だが、悪性黒色腫向けに第1号を出すが、適用対象のがんはこれから逐次、拡大する。この抗がん剤は免疫機能を高める効果があるという新タイプのもので、将来は6000億円市場の可能性がある。
なによりも日本で死因第1位のがん分野での足掛かりをつくった意味は大きい。
小野薬品の株価は新しい人気相場にはいった。