感謝祭明けのNY株は下落し3日間の連続安になった。これまでの連続高に疲れた感じだ。多くの投資家は「一休みした方がよい」という余裕をもったムードの中にある。
そんな中でアップル(AAPL)が3%近く買われた。米国のハイテク株のシンボル的な存在だけに機関投資家や大手ヘッジファンドにとってアップル高は、ハイテク株の先行きをみる上では大きな人気要因になる。
今週は水曜日のADP(民間の雇用関連企業)の雇用関連の数字、木曜日のECB(ヨーロッパ中央銀行)の理事会、金曜日の米雇用統計といった大材料が控えている。
東京市場では先月下旬のIPO(新規公開)の過熱的な人気、新興市場での既上場のネット株の異常な動きなど、過熱を示す動きが出ていただけに、ウォール街と同じように小休止があったほうがよい。幸いなことに相場全体のテクニカル指標には過熱人気はみられず、大きな押し目はないだろう。
新興市場では個々の銘柄には1日の株価上昇率が10%以上の銘柄が散見されたが、当局が信用取引の担保率を引き上げる策をとり始めた。これらの過熱人気株と縁のなかった投資家には、過剰人気の鎮静化はむしろプラス材料である。
年末にかけて第一部市場の個別物色の人気が出てくるだろう。
また先月下旬からIPOされた銘柄の個別物色を考えたい。