足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

新興市場銘柄が人気を独占

2013-12-03 07:44:06 | 株式

 先週のブラック・マンディ(すべての小売が黒字になる)後のNY相場は小動きで基調の変化はない。

 米国、日本、独、中国と製造業関連の経済指標が出たが20112012以来の好調さで、先行き景気面で相場の上昇を妨げる材料はない。有名なエド・ヤルデニィ(ヤルデニィ・リサーチ)も「怖い材料といえば市場が悪材料を無視しはじめた時」として、相場は2014年にかけて好調な展開が続くとしている。まだ天井を考えるのは早い。

 先週来、米、日、独、中国が製造業の足元の好調な数字を発表したが揃って上昇トレンドにある。

 昨日の東京市場では異常な現象がみられた。全市場の売買代金のランキングで第1位がアドウエィズ(2489)、第3位がフリービット(3843)と新興市場の典型的なネット銘柄がはいったし、第9位に中堅証券のSBIホールディングス(8473)が顔をだした。

 SBIホールディングスは今週の「トリトンスクエア通信」の注目銘柄だが、前2社の新興市場銘柄の超人気には驚いた。フリービットは公開後、長い間、成長分野でのビジネスモデルが固まらず苦闘してきたが、モバイル革命が会社の方向性に光を与えた。

 先月下旬からIPO(新規公開)で新しい銘柄がほぼ毎日のように公開されているが、こちらの方は初値形成したあと元気がない。公開銘柄の初値形成に異常な現象が続出しているせいだが、久しぶりにきらりと輝く銘柄も散見される。下値をどこで付けるかに関心を持ちたい。

 相場に元気で勇敢な個人投資家の資金が流入している現象には2014年の相場を読む上では心強い材料ではある。