われわれは新年もソフトバンク(9984)が東京市場の台風の目になるとみる。1週間前には、ソフトバンクの傘下の米携帯電話スプリント(S)による、米国で第4位の携帯電話T-モバイル(TMUS)の買収の話が流れソフトバンク、スプリントが上昇した。
しかし、その後はより具体的な話の進展がなく、人気づいていたソフトバンクの株価は一服した。昨日は再び、ソフトバンクによる買収話が流れた。今回はクレディスイス、みずほ、ゴールドマン・サックス、ドイツ銀行、JPモルガン借入の交渉をしているとより具体的な話だ。
具体的には ソフトバンクがT-モバイルの大株主ドイツテレコム(DTE)から持ち株を譲り受けるというものだ。ドイツテレコムは67%を支配している。
すでにそのための資金はソフトバンク側では用意されているという。具体的な金融機関名が出た。
ソフトバンクが買収に成功すればスプリントの加入者のシエアはAT&T,ベライゾンとほぼ拮抗する。スプリント買収に成功した後はソフトバンクの株価が一時は大きく反応し上昇した。
孫社長の飽くなき進撃は、背景に中国ネット企業の最大手アリババの新規公開がある。現在は35%所有し最大の大株主で、公開時には時価総額が15~20兆円といわれる。このような虎の子がソフトバンクの未曾有の積極策を支える。
企業の成長の大きな種である。
ソフトバンクは年末、新春の有望株に踊りでるだろう。