NY株は週明けも米連銀の政策転換に時期をめぐって思惑が再燃し軟調だ。
先週末のジャクソンホールでの世界中央銀行総裁を招いてのシンポジウムでは、米連銀の政策転換の時期については見方が分かれた。9月17~18日の連銀FOMCまでは材料としては透明感が続くだろう。
この日はナスダック指数が堅調であったが、相場全体はシリア問題の浮上で物色人気に水が注された。
そのなかで注目を集めたのは電気自動車のテスラ(TSLA)だ。ことしはすでに5倍に上昇しているが、この日も一時は+7%上昇した。カリフォルニアでの販売が高級車のトップに踊り出て先行きの人気が高まる。これまで空売りが積み上がってきたが、買い戻しが人気の要因の一つである。
またナスダック市場では新人気テーマとして3Dプリンター株の人気が続く。息の長い新しい人気材料である。3Dシステムズ(DDD),ストラタシス(SSYS)などである。
東京市場もこれまで株高を支えてきた円安、景気回復というアベノミクス人気も色あせて方向感を失い、再びウォール街の動向が人気を左右する度合いが高まってきた。
ただ個々の銘柄では調整が着実に進み、次の反騰への地固めは進んでいる。
注目してきたオリンパス(7733)が堅調で医療機器関連のリード役になってきた。