足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

バイロン・ウィン「日本は例外で上がる」

2013-08-05 08:34:44 | インポート

 バイロン・ウィンといえば毎年末に「新年の驚き10大予測」を発表し、彼のフアンからは長年にわたって支持されてきた。

先週、バロンズ誌に寄稿したが「ことし後半には米企業収益が伸び悩みNY株は天井圏にはいる」という慎重論を出した。現在のNY株は好業績を背景に堅調だが息切れの可能性が高いとみる。彼の慎重論はいささか意外である。

 だが「日本は例外で驚きが続く。アベノミクスによる金融、財政政策が2014年にはデフレからの脱出を実現する。日本の経済規模は米国の半分だが、日銀は月間600700億ドルの債券購入を行っている(米国は850億ドル)。最近の選挙での大勝で一段の景気刺激策の発動を行う」と強気である。年初のサプライズ予想のなかにも日本株への強気論がちゃんとはいっていた。しかしアベノミクスは含まれていなかった。

 

またソニーの大株主になったヘッジファンドのダン・ローブ(サードポイント)は直近のレポートで「最近の選挙の勝利で安倍政権は経済と企業の近代化を図り、これから他国もそれに追随するだろう。ソニーはその恩恵を受ける企業の代表」と日本株とソニー買いを世界の投資家に再び強調した。

 多くのヘッジファンドと異なり彼の運用には透明性があり、毎月、現在の運用戦略を短文で明快に市場に伝えている。

 週末にオリンパス(7733)と朝日インテック(7747)の決算発表がある。医療機器の人気株になる候補だ。