金相場が昨日もNY市場では$1284.40の新高値をつけた。
別に新たな不安材料が金融市場にでたわけではないが、短期の上昇トレンドにはいった。
1987年の株式相場のクラシュをずばり当てたマーク・ファーバー(マーク・ファバー&カンパニー)は香港で「世界的の膨大な負債が民間、公的部門に積み上がっている。一方、世界の中央銀行は紙幣の印刷を続けている。いまや世界の金融市場は過去に比べものにならないぐらい膨れ上がった。金は現在の相場水準でも割安だ」と語る。
彼は“トゥモローズ・ゴールド”という書物を書き、金に続く新しい資産を追求してきた。
アジア株がその第1候補であり、ずばり当たった。
しかし金相場が1200ドルを超えたいまでも、引き続き資産運用の有望分野に金を位置づけている。彼の金有望論に、ここ2~3年は世界でも有数のヘッジファンドも加わり金市場が大きく膨れ上がってきた。
ゴールドマン・サックスは昨日、「これまでの予想より早く1300ドル台に乗せそうだ。連銀の金融の量的緩和が一段と膨れ上がってきた」というコメントを出した。
またマーク・ファバーはことし2月に続いて日本株の推奨を強調した。国内の投資家が株式離れを起こした時はチャンスだ」としている。