足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

今週は世界時価総額が1兆ドル増

2010-09-04 08:01:28 | 株式

昨日のNYダウはほぼ高値引け。

月間では最大に注目されている8月の雇用統計が発表された。事前の予想(非農業部門)は-12万人であったが、公表数字は-67000人と予想を下回った。今週は住宅、小売りの数字が発表になったが、いずれも予想を上回りダブルディプ論を打ち消す内容であった。

来週月曜日はレーバーディで市場はお休み。休日明けから本格的に秋にはいる。これまで休暇をとっていたトレーダーやヘッジファンドも本格的にデスクに戻る。

今週はNYダウ+2.9%、S&P、ナスダックが共に+3.7%と好調な9月相場の出足であった。特に昨日の相場では金融株が相場をけん引した。ゴールドマン・サックス+5.4%、モルガンスタンレー+3.8%、ウェルズファーゴ+3%と大幅高であった。相場の立ち直りの条件の一つである金融株の反発であるが、この日の動きは相場の先行きを読む上では明るい材料だ。

VIX(恐怖)指数が21.31と大きく下落し、54日の22.84に近づいた。当時はダウ平均が10,695ドル(昨日は9114ドル)であった。市場のセンチメントは今週の相場をみるかぎり着実に好転しいてきている。

NY株の上昇を背景にしてアジア、ヨーロッパも上昇した。今週は週間で世界の時価総額が1兆ドル増加した。回復しかけた消費需要には大きなプラスである。

来週はオバマ大統領が追加の景気対策を発表の予定である。日本の2の舞にならないように、政権と連銀が配慮しているのは、実に羨ましい限りである。

台湾の大手の中小型液晶パネルの奇美電子が「第4四半期の需要は明るい」と増産計画を出したことに注目が集まった。