バーゼル銀行監督委員会での銀行の自己資本規制案が決まり、まずヨーロッパの銀行株が上昇、その人気がウォール街へも飛び火し、銀行株が軒並み高になった。
ウォール街では銀行、ハイテクが相場の回復する条件とみる投資家が多い。銀行株指数(BKX)が+3.1%になり、銀行の増配の話が早くも市場に走った。
銀行株を大量に保有しているウォーレン・バフェットはモンタナの経済会議で講演し「私は米国に超強気だ。景気はダブルディプに陥ることはない。2ヵ月前、1ヵ月前と雇用環境は改善している。ダブルディプ論はマスコミが作り上げている」と語った。
広範囲の企業に投資し、自分でも金融、消費関連、鉄道、製造と広範囲の分野の企業の経営に当たっているバフェットの見方は、どんな権威のある学者、エコノミストより、見る眼がすぐれているはずだ。
今年は年初来、バークシア・ハザウェイ株は+26%と好調である(S&P500は+0.5%)。
昨日のS&P500は1121で200日移動平均1115を超えた。7月に続いてのゴールデンクロスである。ただ今年は200日線が相場の上値の抵抗線になり、相場は2回も目先のピークをつけた。今回は打ち破って上に行くか?
ここ2~3週間の動きをカギである。