足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

空売りはすべて閉じる・・・プレクターの警告

2009-02-25 08:12:35 | 株式

NY株が猛反発した。

久しぶりにバーナンキ議長の発言が相場を動かした。昨日の議会証言では今回のストレステストといわれる大手銀行の緊急検査が「銀行の国有化の有無をみるためではない」と明確に否定した。

“必要がないのに国有化を検討したりしても、銀行固有の価値を毀損するだけだ”。

“政府が支配したからといって個人や企業にプラスになることはない”

“銀行の健全化のカギは景気がにぎっている”

このような発言が市場に安心感を与え、政府に金融安定化と景気対策の実行を求めた。

前日までとは市場は一転して買い人気が支配、銀行株のETFであるKBW銀行株(KBE)は+12.24%と急騰し、シティ・グループ、バンク・オブ・アメリカがいずれも+20%以上の上昇になった。

エリオット波動の第一人者であるロバート・プレクターは「ショート(空売り)はすべて買い戻す」ようにという緊急レポートを出した。

“空売り筋には恐怖の猛反発になる”と警告。短期的には相場の反騰を予想した。ただ長期的なトレンドには弱気だ。

彼は1987年の株価のクラシュの2ヵ月前に弱気に転換して注目を集めた。今回は天井の3ヵ月前に弱気の信号を発信した。

また私が注目している別のニュースレターも、目先について先週末「S&P500750ポイントは相場の行過ぎ。そこまで下落すれば820ポイントの上値抵抗線を突破し、900ポイントまで急反発」と伝えた。

先週末のS&P500770ポイント、今週月曜日には743ポイントまで下落した。