今週のNY株は正念場を迎える。
月曜日にはオバマ大統領が記者会見をして景気対策についての考え方を発表するほか、ガイトナー財務長官も新しい金融市場の対策を公表する。
日曜日現在ではガイトナー財務長官の発表は火曜日にずれ込むかもしれないとウォールストリート・ジャーナル紙は報じている。
特に株式市場が関心をもっているのが金融市場対策である。
昨年9月のリーマンブラザーズ破綻以来、政府の金融機関の救済策は後手にまわったうえ、用意した7000億ドルの半分の3500億ドルの使途についても評判は悪い。
ガイトナー長官が問題として取り組んでいるのは金融機関の損失がこれ以上、発生しないという政策を期限を設定して発動すること、住宅ローンの破綻に歯止めをかけることの2点である。
どんな妙手が出るか,株式市場の期待感は膨らむ。
スピードと実効性をねらう対策が検討されているという見方も投資家の間には強い。
金曜日のウォール街では銀行株に大きく値を飛ばす銘柄が出てきた。
バンク・オブ・アメリカ+26%、シティ+10%、JPモルガン+12%、ウェルズ・ファーゴ+17%である。
このような人気が続けば、今週は東京市場でも金融株に期待ができる。
そして昨年来、期待してきた中間反騰が本格化しそうだ。
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今週の水曜日は休日のため火曜日に繰り上げて発行いたします