“ウェルカム・ラリー(歓迎相場)”が始まった。
前日は米国民の目がワシントンのオバマ就任式に集中したが、一夜明けて投資家が動き始めた。
この日のNY相場を牽引したのは銀行株だ。最近、市場で人気のある指数取引の一つにKBW指数(KBE)がある。銀行株のETFである。昨日は+14%と急騰した。
特に前日、売り込まれたシティ、バンク・オブ・アメリカが30%強、JPモルガンが25%も上がった。
バンク・オブ・アメリカのケネス・ルイスCEO、そして5人の役員が揃って自社株買いをSECに報告した。
またJPモルガンのジェミー・ダイモンCEOも50万株の自社株買いをSECに届けた。
米国資本主義のメカニズムが動きはじめた。「こんな水準にまで自社の株が売られるのはおかしい」というメッセージを行動で伝えた。
市場が懸念する銀行の危機に対しての経営者の意思表示である。
18年間に及ぶ日本の金融危機に対してこのような行動をした銀行の経営者は皆無であった。
昨日はシカゴ取引所で売買しているVIX指数も46と前日比で18%急落した。
新年早々には40を割れ39まで下落していたので、先行き安心感を抱いてたが、昨日は56まで上昇していた。
中間反騰の調整局面が終わったのか?