足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米景気対策の数字が8500億ドルに・・・減税3000億ドル

2009-01-15 07:56:05 | 株式

NY株は6日の連続安になった。

注目しているシカゴ・オプション取引所のVIX(不安)指数が年初の40割れで反転し昨日は一時、51まで上昇した。

昨年10月には90まで上がり、11月末も80であったが、相場が11月下旬に底入れしたあと下落トレンドをたどってきた。指数の動きをみて先行き中間反騰の継続をみたが、年初に株価はピークを打った。

11月からS&P50024%上昇したが、16日にピークを打ってから短期間に10%も下落した。この間、銀行株指数は16%下落したので相場の目先の天井は銀行株が抑えたことになる。大手銀行の決算発表が今週からはじまるが、その内容についての懸念が台頭。

昨年12月のシティへの追加資金注入、自動車産業への資金援助で金融市場の緊張は峠を越えたようにみえたが、あくまで短期的な小康であった。

これで11月をスタートにする中間反騰は終わったのか?

金融機関への不安への連銀と財務省の対応が、カギをにぎる。

今回の中間反騰を支えたのはオバマ政権の景気対策であった。時間が経つにしたがって規模が膨らんでいった。先週には77508000億ドルという数字が出たが、昨日は8500億ドルという新しい数字が出た。来週の火曜日(20日)の大統領就任式までに数字は膨れ上がる可能性がある。分かりやすいのは減税に3000億ドルを当てるということ。日本の景気対策のようにごまかしがないのがいい。

弱気が再び蔓延してきた市場で、11月以来、好調なヘッジファンドは「先行き第2四半期までに2025%は上がる」という見方をレポートしてきたところもある。

これまでの押し目をうまくとらえた自信で余裕が出