NY株は年末からの人気が一服した。
しかしNY取引所の値上がり銘柄が値下がりを上回ったし、ナスダックはほぼ同数で内容は悪くはない。
ウォール街では引続きオバマ次期大統領の景気対策に関心が集中する。
昨日は減税額が3000億ドル(30兆円)と景気対策の40%を占めるというニュースが流れた。
日本の景気対策で「真水」論争が話題になるような、単なる数字の積み上げではなく、内容のある数字で、わかり易い。
引き続き代替エネルギー関連には重点がおかれる。具体的な内容は出ていないが、今回のエネルギー相場の高騰がきっかけでなく、中東という政情不安な地域に、エネルギー価格が振りまわされるのに歯止めをかけるというのが、代替エネルギーに力をいれる真意だ。政治的な要因も大きい。
それだけに代替エネルギー開発政策は一過性のものではなく、オバマ政権での大きな政策として息の長いものになるだろう。
株式市場では1990年代に始まったIT革命に匹敵するテーマになる。
その意味では、技術面で世界的にみても最先端をいく日本には大きなチャンスで、1970年代のように、株式市場では格好の人気テーマである。
問題はすでに株価がかなりの水準まで買われていることだが、これから業績面で意外性のある銘柄が出てきて、株価の割高を修正する可能性が十分に考えられる。
われわれも引き続き銘柄の選択のキーポイントの一つにおいていきたい。