足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

新しい年がはじまる

2009-01-01 08:45:55 | 株式

新年おめでとうございます。

2008年最後のウォール街は好調な相場展開であった。

政府がGMとクライスラーに資金注入を行い破綻から免れたが、この日は「自動車関連にも資金注入する」と、自動車業界の復活への支援にスピードを上げ始めた。関連株が上昇した。

またGMの金融子会社に60億ドル(6000億円)の公的資金を注入したが、同社は債務を資本化するスワップに成功したのを、市場は好感した。

いままで機能がマヒしていた金融市場に、ようやく前向きの胎動が出てきた。バーナンキ議長がねらう、公的資金の注入の乗数効果が現れる兆しだ。

週間の失業保険申請件数が、前週の史上最高から、一転して減少した。492000人(前週586000人)で、事前の予想は575000人であった。久し振りのサプライズだ。それでも失業者数は450万人で、この対策にオバマ次期大統領は全力を挙げる。

過去1年間、ウォール街発の暗い話に振り回されてきた日本の投資家にとっても、ここ2日間のNY株の動きが先行きに、微少だが明るい気分を与えてくれる。

昨日はシカゴオプション取引所のVIX(不安)指数は40で終わったが、一時は37まであった。

10月初め以来である。101日の日経平均は11368円、NYダウ平均は1831ドル(年末は日経平均8797円、NYダウ平均8776ドル)であった。

相場の中味で注目されたのは小売株が人気を集めたことだ。

ディスカウント店のファミリー・ダラー・ストアーズは32.7%も急騰した。

新年の東京市場での銘柄戦略に参考したい。