米連銀の2日間にわたるFOMCが終わった。
利下げは大方の予想を上回り、金利水準を0.00%~0.25%にするという大胆な行動であった。
事前の予想のコンセンサスは0.5%であったので、今回の決定は0.75%~1.00%ということになる。
声明文では「景気が低迷、雇用が減少、設備投資が落ちた」と3重苦を指摘した。
多分に1990年代の日本の金融政策の間違いを意識したもので、「自分たちの行動はこうだ」ということを示した。世界の中央銀行としての責務の遂行を誇示した。
これで次の一手はオバマ次期大統領に委ねられる。すでに経済閣僚やブレーンたちは動いており、1兆ドル以上の景気対策ということも十分に考えられる。財政面からの景気浮揚対策だ。
バーナンキ議長の懸命の努力に応えるだろう。
株式市場では大幅な決算を発表したゴールドマン・サックスが+14%になり、バンク・オブ・アメリカ、シティ・グループ、JPモルガンも上がった。
金利政策の賽は日銀とヨーロッパ中央銀行に投げられた。
連銀の声明文の「景気」「雇用」「設備投資」というテーマのはかに、抜けているのは「株価」「為替」であるが、政策決定の要因としては、十分に意識されていたと思う。
昨日はシカゴのVIX(不安)指数も50すれすれの水準になった。
センチメントの好転が感じられる。
われわれは引き続き投資銘柄の数を追加していきたい。