足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米国の消費は悪くなかった・・・Eコマースは史上第2位

2008-12-04 07:56:03 | 株式

東京市場では昨日はファーストリテーリング(9983)の11月の既存店販売が+32%も増加したというニュースでストップ高。同社が開発したヒートテックという「発熱・保温・ドライ」という機能性素材のヒットである。「ないもの」を創り出したいという同社の戦略が、今年は一段と花を大きくした。この会社には危機をチャンスにする遺伝子がある。

ウォール街でも昨夜は小売株が軒並み高。

先週の感謝祭で年末のショッピング・シーズンが幕開けしたが、悲観的な事前の予想を上回る量販店が続出している。

リセッション入りをすでに肌で感じてきたアメリカ人であるが、小売店が工夫した安売り戦略にひきつけられた。

GDP70%を占める消費には弾力性が見られる経済構造には、改めてひきつけられる。

「サイバーマンディ」という言葉がすっかり定着したが、先週末にショッピングに出かけられなかった消費者が、インターネット上で買い物をする。今年は史上2番目の売上げを記録した。

アマゾン・コムの株価が上がった。

アマゾン・コムといえば、有名な運用者ビル・ミラーが大株主である。

彼が久しぶりに投資家の前に姿を現した。NYの講演会に出席した。2006年まで15年間にわたってS&P500を上回る成果を続けてきた記録の持ち主である。

さすがの彼も2007年には記録が途切れた。

「相場は当面はもみ合いを続けるが、多分、底入れしたと思う」と語った。

2009年には株価は+20%上がるという予想を出した。

手遅れになった連銀の政策がようやく効果を発揮し始めたとみる。特に、今回のシティ・グループへの追加の救済策が、金融市場に与えた効果を高く評価した。