足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

悪材料をかなり織り込んだ・・・新年相場への戦略

2008-12-15 08:02:20 | 株式

今回の日米の相場の動きを再確認しておこう。

昨年の高値から最近の安値までの下落率は次の通りだ。

NYダウ平均(200710月)→(200811月) ‐46.7

日経平均   (20072)→(200811月)  ‐67.8

日本株は一足先に天井を打ち、日米の最近の安値の時期はほぼ同じであった。

下落率は日本株のほうが、世界的な暴落の震源地である米国より大きかった。

「なぜ?」を考えてみなければならない大きな問題であるが、ここでは事実の指摘だけで止めておく。

さて最近の安値からの反騰率はどうか。

NYダウ平均(200811)(200812)     +18.2

日経平均  (200811)(200812)     +13.2

目先の底入れは11月で同じであったが、株価の反騰率は日経平均がNYダウ平均に負けた。

相場の習性では「山高ければ谷付加し」の逆の現象が出て、日本の方が反騰率は高いのが普通だが、この習性を発揮できなかった。

この点も考えてみなければならない問題であるが、別の機会に譲る。

われわれの最大の関心事は先行き、この中間反騰が新年まで持ち越されるかどうかである。

さまざまな視点での議論がなされているが、日々、相場と取り組んでいる投資家はなんとなく「日米のセンチメントの変化を肌で感じ始めている」はずである。

当面は銘柄を78銘柄以内に絞って新年相場に臨もうと思う。

悪材料はかなり織り込んだという単純な見方からである。